1月26日、泣き声をよむ。(生後33日)

 お宮参りを無事に終えて、自信がついてきたのだろうか。きょうのそうすけはアクティブだ。朝から気合いを入れて、泣くこと、泣くこと。おっぱいがのみたい、おむつをかえてほしい、もこもこのツーウェイオールがあついからきがえたい、くらいまではわかったが、意味がよみとれないメッセージの多いこと、多いこと。赤ちゃん語の翻訳機があったらいいのになあ。高くなければすぐにでも購入したいくらいだ。もうどこかで開発されているのかもしれないけれど、まだ実用化されていないのだとしたら、ヒトのコミュニケーションがそれだけ複雑だということだろう。こたえを見つけよう、などと思わないほうがいいのかもしれない。とはいえ、早く泣きやんでほしい、ついついあせってしまう。

 オーストラリアのプリシア・ダンスタンさんの研究によると、赤ちゃんの泣き声からいまなにをしたいのかよみとることができるそうだ。3か月までの赤ちゃんは、国籍やルーツに関係なく万国共通の言葉をつかっているらしい。5つの泣き声をききわければ、効果的に泣きやませることもできるんだという。

Neh(ネェ)は、おなかがすいた、のメッセージ。おっぱいをのむときの舌の動きとおなじだそうだ。泣くときに舌が見えるので、わかりやすい。
Heh(ヘェ)は、あつい、さむい、おむつがぬれている、汗などで気もちがわるい、快適じゃないことを伝えるメッセージ。
Eairh(エァー)は、おならがたまっている、おなかが張って痛い、のメッセージ。泣くというよりも、うなり声に近い。足を上げたりもする。
Eh(エッ)は、げっぷがしたい、のメッセージ。おなかにたまった空気をなんとかして外に追いだそうとしているサインだ。
Owh(オォ・アォ)は、疲れた、眠い。あくびをするのと似ている。

 うーん、なるほど。こころあたりがあるような、ないような。これほど明確にはききわけられないが、口の動きはヒントになりそうだ。泣いているときにじっくり観察してみようと思う。そうすけが言葉をおぼえるまでは、まだまだ時間がある。読唇術ならぬ読泣術ができる日も、やってきそうな気がする。