10月14日、背中の痛み。(妊娠28週5日)

 いたたたた。また、たべすぎてしまった。満腹になると背中が痛む。こればかりは、ヨガや鍼灸マッサージをしていても解決できずにいる。おいしいものに夢中になるたびに、いつもこうなってしまう。もちろん、たべすぎなければいいことはわかっているのだが。8か月めのいまがこんな状態だと、2か月後の臨月にはどうなっているんだろう。背中の痛みを想像するだけでもぞっとする。

 妊婦の約2人に1人が、妊娠の後半に入ってから背中の痛みを訴えるようになるらしい。そのおもな理由は、3つある。出産が近づくにつれて赤ちゃんが骨盤のなかをスムーズにとおれるように、靭帯(じんたい)がゆるみはじめる。靭帯は背中の筋肉につながっていてそこがぐいっと引っぱられるため、背中に痛みを生じる。さらにのびきったおなかの筋肉をサポートしようとして、また背中に負担がかかる。そのうえ、おなかが大きくなったぶん重心が前にかかるようになるためバランスをたもとうとして、またまた背中に負担がかかるのだ。

 背中の痛みをかるくするためには、どうするか。マタニティエクササイズやマタニティスイミング、マタニティヨガなどで、筋力をつける。ストレッチや妊婦体操などで、循環をよくする。椅子に座るときには、できるだけおしりがしずまない椅子を選んで深めに座る。おしりの下や背中にクッションをはさんでバランスをとる。荷物をもつときには左右対称に。おなじ側ばかりにバッグをかけないようにする。靴は5センチ以下のかかとのあるものを選ぶと、背中に負担をかけないでからだを支えられる。すこしずつたしかめてみよう。

 いちばんの対処法は、だんなのマッサージだ。妊娠中はうつぶせの姿勢ができないので、横向きに寝た姿勢になって親指や手のひらでぐいぐい押してもらっている。ときどき指圧がつよすぎて文句をいったりもするけれど、それでも十分ラクになれる。からだの左側を下にしながらもんでもらっていると、リラックスもできるし、赤ちゃんにたっぷり血液を送りこんであげることもできるし、まさに一石二鳥だ。だんなとのスキンシップもできるから、一石三鳥だよね。