10月22日、雨のウェンズデイ。(妊娠29週6日)

 朝から、雨がふりつづけている。きょうは、雨がふったりやんだりの1日になりそうだ。気をつけて出かけよう。階段とか建物の出入り口とかは、注意して歩いているけれど、歩道のタイルとかマンホールとか、すべりやすいところは意外にたくさんある。こわいのは、途中からぬれている階段。だいじょうぶだと思って歩いていたら、さいごの数歩でころびそうになったりすることもよくある。あぶない、あぶない。足もとだけではなく、すこし先を見よう。とにかく、あせらない、急がない。急いでいる人がいたら、道をゆずってあげよう。右手で傘をさしながら左手で荷物をもつのはやめて、ショルダータイプを活用しよう。

 と、ここまでやっても、さけられないものがある。おなかの張りだ。低気圧がやってくると、赤ちゃんがよく動いたりおなかが張ったりするのを感じるママは多いらしい。そのとおりだ。きょうは朝からしょっちゅう、そうすけが動いている。遅めのランチをとったあと、おなかの張りが気になりだした。満腹にならないように、用心してたべたつもりだったんだけど。おなかの張りを気にしていたら、こんどは背中や腰の痛みまで気になってきた。カバンがやけに重く感じられる。寄り道しないでさっさと帰ろう。電車のなかで背中や腰をこぶしでぐりぐりしていたら、ふたりの男性に席をゆずってもらってしまった。

 低気圧は、出産そのものにも作用しているようだ。実際にアメリカでも、巨大ハリケーンがきたのとおなじタイミングでベビーラッシュがきている。台風のなか、病院に急いで行くのはたいへんだったろうに。病院ではたらいている人たちも、予想外の混雑でたいへんだったにちがいない。どうして関係があるのか調べてみると、自律神経にカギがあるらしい。低気圧になると空気中の酸素がすくなくなるため、自律神経のなかの副交感神経がはたらく。副交感神経は、リラックスをするためにはたらく。酸素が減ると全身の血流がわるくなり、免疫力も下がる。それを防ぐためにエネルギーの消費をおさえようとするわけだ。呼吸が遅くなって、だるさを感じる人もいる。陣痛も副交感神経のはたらきに関係しているので、低気圧が影響してくるのだ。雨の日の異変には、こんな理由があるんだなあ。からだのメカニズムだとわかれば、ちょっとラクになった。