11月22日、おっぱい開通。(妊娠34週2日)

 きのうの検診でうれしかったことがある。助産師さんに、立派なおっぱいですね、と太鼓判を押してもらったのだ。うふふふふ。もちろんこれは大きなおっぱいという意味ではなく、赤ちゃんがのみやすいおっぱいなのかどうかの視点でのチェックだ。経産婦かと思ったくらいですよ、ともいわれた。年齢的にはそう思われても自然なんだけど初産なんです、ほんとうに。マッサージしたほうがいいですか、ときいたところ、37週からでだいじょうぶとのこと。わたしのおっぱいの場合は、早くからケアしすぎると刺激がつよすぎてよくないそうだ。

 いいおっぱいとは、どんなおっぱいだろう。乳頭の長さや直径が0.8センチ以上あるのが標準なんだそうだ。先にふくらみがあって、つけ根はすこしくびれていて、引っぱったときに2センチくらいのびるおっぱいが、赤ちゃんが吸いやすい理想のおっぱい。乳頭の長さや直径が0.5センチ以下で先端が平らな扁平タイプになると、直接授乳がむずかしいこともある。のびがよければいいのだが、わるいときにはマッサージをしておいたほうがいい。逆に乳頭の長さや直径が2.5センチ以上あると、赤ちゃんの口に入りにくいためうまく吸えなかったりする。しっかりマッサージをしてやわらかくしておこう。おっぱいのなかに乳頭が入りこんでいる陥没タイプは、乳頭がいつもかくれているため刺激によわく、赤ちゃんに吸われると傷つきやすい。乳頭吸引器でケアをしておこう。乳房そのものが小さくても授乳には影響しない。が、産後は乳管がつまりやすい。逆に下垂しているおっぱいは、のみ残した母乳がたまりやすいので搾乳するほうがいい場合もある。人生いろいろ、おっぱいもいろいろ。二度とやってこないであろうこの機会だからこそ、しっかりおっぱいと向きあっていたいと思う。

 37週以降にはじめるおっぱいケアについて、助産師さんがていねいに手ほどきしてくれた。乳輪のまわりに5本の指をあてて乳房の奥にぐっと押しこむ。そのまま乳輪部を包むようにつかんで、前に引っぱる。前に引っぱりだしたら5本の指で乳首をかるくしごく。これだけで出た。おっぱいが出た。まだ透明で黄色っぽい色だけど、ちゃんと出た。ついついもっとケアしたくなってくる。