11月23日、いつもより多めに。(妊娠34週3日)

 連休の中日。朝ヨガをして、午後はゆっくりすごそうと計画。行きの電車のなかで、どこでランチをしようかな、と考える。いままで行ったことのない店にトライしたいな。だんなもわたしも、おいしいものには目がないのだ。
「行きたい店ある?」
「前から気になっているカレー屋さんが、あるんだけど」
「どこ」
「東京駅のすぐ近く」
「ふーん。スタジオから歩いても行けるね」
「いいおさんぽになるよね」
というわけで、ランチはカレーの店に決定。ヨガをしているあいだも、ずっとカレーがあたまのなかを支配していた。いかん、いかん、集中しなければ。おかげでだんなもわたしも、いつもよりよぶんに動いていたようだ。レッスンが終わったあとに体重をはかったら、思ったよりもぐんと数値が減っていたのでびっくりした。これで、おいしいカレーがますますおいしくなりそうだ。

「いらっしゃいませ」
「こんにちは」
「ビールとコーラ。あとは…」
「カレー、ルー大盛りタマゴ入りを2つ」
予習したとおりにオーダーをする。これで、よし。おいしいものを、いちばんおいしい状態でたべたい。と、ついつい欲が出てしまう。まずは、のみものとキャベツのピクルスが、しばらくして、カレーが運ばれてきた。思ったよりもずいぶんボリュームがあるなあ。でも、きょうのはらぺこ具合にはちょうどいい。いただきます。あまくてフルーティー。ひと口、ふた口、たべすすめるうちに、辛さがじわじわひろがっていく。吹きだした汗がとまらない。タオル地のハンカチで顔をふきながら、カレーをほうばる。ああ、ゴクラク。おなかが満たされるほどに、そうすけが元気よく動きはじめる。あれれ、いつもよりよぶんに動いているようだ。カレーが辛すぎるからじゃないよね、と、だんなにいったらかるく笑いとばされた。そんなこといったら、いつもカレーをたべているインドの人はたいへんなことになっちゃうよ。たしかに、そうだ。胃がふくらんできたり、からだがあたたまってきたりするからだろう。ただ、香辛料をとりすぎると腸の粘膜を刺激して便秘や下痢、痔になりやすいのでほどほどにしないと。ふぅ。ひと粒のお米ものこさず、いただきました。ゴクラク、ゴクラク。ごちそうさま。