12月25日、メリークリスマス。(生後1日)

 出産から1日がすぎましたが、出産というものは男性の想像以上にたいへんハードです。体力の回復にはまだまだ時間がかかりそうで、きょうもだんなが代筆します。かみさんは元気にやっていますのでどうかご安心ください。

 きのうは会社を早退して病院に立ち寄り、半日ぶりにそうすけに会いに行きました。帰りぎわに目を開いてくれて、しっかり見つめあいました。きょうは仕事のあと、病院に行きました。かみさんの貧血を1日でも早く解消できるようにチョコレートをもっていきました。残念ながら、そうすけはちょうど部屋の外にいて助産師さんのマタニティケアをうけているタイミングでした。

 かみさんは昼間に、おむつのかえ方や授乳の仕方、沐浴のやり方や入院中のすごし方など、さまざまなオリエンテーションをうけていました。ぜんぶで1時間ほどの講義をうけていたそうですが、その1時間をベッドの外ですごすこと、歩いて廊下を移動すること、トイレに行くこと、などすべての行動がしんどくてたまらないようです。実際ベットのうえで姿勢を正すだけでも、つらそうにゆっくり動いています。傷口を縫合したところも、とても痛そうです。ようです、とか、そうです、と表現しているのは、そのしんどさを男性が体験することはできないからなのです。男が断言することは、できないのです。

 きょうは会社でいろいろな人から、お祝いのコトバをもらいました。女性、男性、未婚、既婚、子どもがいる、いない、たくさんの人から、質問も寄せられました。質問にこたえると、そうなんだよねー、と、うなずくベテランママや、ええっ、と、びっくりする独身女性や、無言でおどろく男性など、その反応もさまざまです。出産経験者の女性がいう共通点は、夫は出産において妻のかわりをなんにもできない、ということでした。奥さんにつきそって腰をもんでいるうちにうっかり寝てしまっただんな、長い出産時間についグチをこぼしただんな、夜遅く帰ってきたうえにバタンキューなだんな、などたくさんの怒りがうずまいていました。男と女のギャップを感じるクリスマスの夜でありました。