12月3日、ようこそ恥骨痛。(妊娠35週6日)

 あいたたた。これが恥骨痛か。服を着がえ、タイツを履こうとしているときにピキッと痛みを感じた。ヨガをつづけているからそういう痛みとは無縁でいられるだろうと気楽にかまえていたが、あまかった。そうすけが生まれるまでこの痛みがつづくのかと思うと、ユウウツな気もちになってくる。

 腰痛や恥骨痛で悩んでいる妊婦さんはたくさんいるといわれている。妊娠すると、ホルモンのはたらきで骨盤や背骨のつなぎめがゆるみがちになるため、ずれて痛みが出たり、おなかがどんどん大きくなると腰の筋肉がのびてうすくなって傷つきやすくなるため、痛みが出たりする。急激に太ったり、おなかを支える筋力が足りなかったりするのも、腰痛をまねく原因だ。恥骨痛は、臨月になると赤ちゃんのあたまが骨盤のなかに入りこんで感じたり、ホルモンの影響で骨のつなぎめがゆるんでいるとそこに痛みや違和感を感じるそうだ。おなかが大きくなると、足のつけ根が痛むこともある。いままさにその状況だ。

 ヨガに行ったら、ちょっと痛みがやわらいできた。この調子でいけば、あと1か月、なんとかなるだろう。腰痛や恥骨痛を予防するには、腰や背中の筋肉をきたえるといい。赤ちゃんの重みに耐えられるようにすることだ。痛みがかるいうちに運動や体操などで筋力をつけたい。痛みがひどいときには、安静にして筋肉を休ませてあげること。風呂につかったり、遠赤外線をあてたりして、あたためてあげると痛みがやわらいでくる。ずっと休んでいるのは、腰や背中の筋肉が弱くなってしまうのでよくないらしい。ふだんの姿勢を気をつけることで痛みも軽減できる。背中を反らないように意識してみよう。

 腰痛も恥骨痛も、ほとんどの人は出産すれば自然に治ることが多い。出産をしてすぐに治る人と、数か月をかけて治る人がいるらしい。わたしはもともと腰痛もちだったりするので、長い時間をかけて痛みとつきあうことになりそうだ。体力には自信があるけれど、こういうときに45歳という年齢を意識せずにはいられない。これがいまのわたしなんだ、とあらためて実感する。