3月22日、キックのサイン。(生後88日)

 このところ、そうすけのキックがますますパワフルになってきた。キックには3つの意味があるようだ。まずは、ごきげんなとき。メリーの音楽にあわせてダンスをしたり、ボディマッサージで気分がよくなったりしているときの、リズミカルなキックだ。つぎに、ごきげんななめのときだったり、不快感だったりを伝えるためのキック。背中があつくて気もちわるいときにも、強烈なキックで掛け布団をふっとばしている。さいごに、大泣きとセットで繰りひろげられるそうすけ最強のキック。それは、うんちをきばるときのキックである。生まれたばかりのころは、うんちとおしっこはいつもセットで出ていたが、いまでは、うんちとおしっこが1対2の割合になってきた。おなかになにかがつまっているように感じるのか、うんちが出ずにおしっこがなんどかつづいたあとは、決まって大泣きがはじまる。からだが力んだ、と思ったら、キックが炸裂する。

 そうすけが力んでいるときには、のの字でおなかをマッサージする。それでもうんちが出ないときには、下半身にジャストフィットするベビー用のイスに座らせたり、バウンサーにのせてゆらしたり、なるべくきばりやすいようにサポートをする。しばらくすると、大きなおならの音にあわせて、あの香ばしいにおいがただよってくる。さっそくおむつを確認すると、そこにはできたてほやほやの黄色いうんちがびっしりひろがっている。おしりふきで手早くおしりをきれいにして、新しいおむつにとりかえると、こんどは、ごきげんキックをはじめるのである。そうすけよろこびの舞、といってもいいだろう。すがすがしいほどシンプルな意思表示だ。そのときにメリーからそうすけのだいすきな、大きな栗の木の下で、や、ぶんぶんぶん、のメロディーが流れてくると、さらにハイテンションでキックを繰りかえす。その瞬間が見たくて、サポートするのだ。

 そうすけの両脇を支えて立たせると、足をバタバタしながら地面に向かって強烈なキックを連発する。立つ、という欲求が出てきたのかもしれない。寝かせるたびにぐずっても、すわらせたり、立たせたり、だんなが高い高いをしてあげると、あっという間にごきげんになる。足にちからがつけば、立てる日も近いだろう。首がすわったり、寝返りを打ったりしてからの、おたのしみだ。