4月24日、張るが来た。(生後121日)

 審査会の2日め。きょうも、だんながそうすけを保育園に送った。連絡帳に記入をして、冷凍母乳を2パック準備して手渡した。よだれかぶれはすこし落ちついてきたけれど、保育園にいるあいだ、またさわってひどくなるかもしれない。迎えにいったらすぐ皮膚科に行けるようにしておこう。ふたりが出ていったあと、服を着がえてメイクをしながら、あらためて思った。仕事にもどったら、こんな毎日がつづくんだなあ。リズムになれるまでが、たいへんだ。

 審査のなかで、赤ちゃんが出てくる映像を見た。そのたびに、からだが変化してくるのを感じた。ぼーん、と音をたてるくらいのいきおいで、おっぱいが張ってくる。痛い、痛い、痛い。きのうは夕方まで平気だったのに、なれてくるといきなりこうだ。搾乳機をもってくればよかった。がまんできなくなったら、手搾りでなんとか対応することにしよう。張ったおっぱいが下着にこすれるたびにひりひりする。ストレッチをするふりをして身をよじりながら、肌が下着にふれるのをかわした。おかしなポーズを指摘する人がいなくてよかった。なるべく痛みを意識しないように、仲間と会話したりしてすごした。時間がきたら保育園へ急いで向かった。そうすけを迎えたら、そのまま皮膚科に行くつもりだ。まだ家には帰れない。おっぱいを搾りたいけれど、がまん、がまん。

 保育園に着くと、そうすけが窓辺でクッションに寄りかかってすわっているのが見えた。通園にもちょっぴりなれてきたのかな。先生から、きょうの様子を教えてもらった。しっかりお昼寝ができて、にこにこごきげんだったこと。お友だちのまゆりちゃんと並んで寝ているとき、あー、あー、うー、うー、となかよくおしゃべりしていたこと。哺乳びんにもすこしずつなれてきて、最初は舌の先で押しだすようにしていたのが、だんだん先のほうを吸いはじめてちゃんと吸えるようになったこと。ママの味おいしいね、とか、じょうずじょうず、とか、声をかけると、にっこり笑ってうれしそうにのんでいたこと。リラックスしてのみながら、おならをぷー、したこと。そうすけ、がんばったね。よだれかぶれは思ったほどひどくはなかったが、皮膚科に行って薬をもらった。