4月27日、4か月ワクチン。(生後124日)

 朝7時に小児科のウェブ受付をする。きょうは、生後4か月のワクチンを受ける予定だ。ほんとうは土曜日の午前中に行くつもりだったが、7時10分に入力をしようとHPを開いたところ、すでに定員を超えて受付を終了していた。月曜日なら午後も診察をしているから、かならず入れるだろう。それにしてもこの混みぐあい、人気アーティストのコンサート並みだなあ。病院といえばいつも並んでいるイメージがあるが、10分で完売するチケットに置きかえると、どんなアーティストに出てもらえるだろう。需要の高さをあらためて実感する。

 生後4か月には、ヒブ、小児用肺炎球菌、4種混合ワクチンを受ける。前回のワクチンで熱が出たので今回も出るかもしれない。覚悟しておこう。
「なにか気になることはありますか」
「すみません、またわたしが、かぜをひいてしまいまして」
「そうすけくん、元気だね。だいじょうぶでしょう」
「すみません」
「かぜの症状が出てきたら、治しますから」
金曜日の審査会が終わってから、鼻水とせきが出るようになった。またかぜをぶりかえしてしまった。免疫力が弱っているのだろうか。子どもがワクチンを受けにきているのにお母さんがかぜをひいているなんて。たいへん申しわけない気もちだ。3種類のワクチンが手際よく打たれていく。そのたびに数秒おいて、そうすけが泣きだす。左腕と、右腕と、右肩に注射した。やっぱり肩は痛いらしい。泣き声がいちだんと大きい。しかし、すぐに泣きやんだ。
「はい、おしまい。つぎは、5月25日以降ですね」
「ありがとうございます」
5月25日は、出社日になる。ワクチンはその週の土曜日に受けることにしようかな。復帰まで1か月をきっている。まずはかぜを完治させて、体力をつけなければ。このままではまわりに迷惑をかけるだけだ。集中して密度の濃い仕事をしていれば、家族とすごす時間もたっぷり確保できるだろう。いまの症状がおさまったら、からだを動かすようにしよう。ヨガもはじめよう。