5月13日、眠れるベビのすけ。(生後140日)

 そうすけが、よく寝るようになった。夜、眠りはじめると、ほうっておけば朝まで眠りつづけてしまう。成長したんだなあと、うれしく思う反面、おっぱいをあげる機会が減ってしまったのがすごくさびしい。ぐっすり眠っていて静かになると、ちゃんと息してるだろうかと、いまでも不安になる。鼻の真上で耳をすませて生存を確認してみたりする。そのときに、ふっと、そうすけが笑顔を見せることがある。その笑顔がかわいくて、顔を近づけてのぞきこんでしまう。起こしてはいけないとわかってはいるんだけど。ごめんよ、そうすけ。

 夜は眠って、朝になったら起きる。このリズムは体内時計によってまもられている。この体内時計ができあがるまでには、時間がかかる。生まれてから生後1か月ごろまでは、夜と昼の区別がないウルトラディアンリズム、つぎに眠る時間がずれるフリーランの時期を経て、ようやく生後3か月から4か月ごろにサーカディアンリズムとよばれる体内時計ができるという。そうすけはいまちょうど1日24時間の地球時間にぴったりの時計を手に入れたばかりなのだ。まだ、つかい方にはなれていない。あたたかく見まもってあげよう。

 赤ちゃんの眠りには、3つのパターンが見られるという。ぐっすり睡眠、もじもじ睡眠、そして、まどろみ睡眠。ぐっすり睡眠は、いわゆるノンレム睡眠のことで、からだもこころも深く眠っている状態。ちょっとぐらい音がしても起きないので、家事をしたり、音楽をきいたり、ママにとっては時間をたっぷりつかえるチャンスだ。赤ちゃんが大きくなるほど、ぐっすり睡眠は長くなる。もじもじ睡眠は、レム睡眠のこと。脳が活動をはじめる浅い眠りだ。 目をつぶりながら、手足をもじもじ動かしている。ときどき、びくんと手を動かすことがあるが、これは音に反応しているしぐさなんだそうだ。 口をむにゅむにゅと動かすこともあるが、おっぱいをほしがっているわけではないらしい。 夢を見るのは、もじもじ睡眠中だ。まどろみ睡眠は、本格的な眠りに入る前や目覚める前の状態で、うつらうつらの眠り。目は閉じたり、半開きだったりする。にんまり笑っていることもあるが、まだこころが未発達な段階なので、おとなの笑いとはちがう。まどろみながら泣くこともある。 目覚める前に、うんちやおしっこをしていて気もちわるいからだ。ぴんときたらすぐ、おむつをかえてあげよう。