5月19日、快食快便。(生後146日)

 おとといまでの悩みはそうすけの便秘だったが、それも杞憂に過ぎなかったようだ。きのうの明け方に大量のうんちが出てからというもの、せきを切ったように出まくっている。1日に6回もうんちをしている。本人はいたってごきげんなので、だいじょうぶだとは思うけれど、おしりのほうは平気なんだろうか。おしりふきを何枚もつかってやさしくふいても、どんどん赤くなっていくのが心配になる。そうすけは痛くないのか、きゃっきゃっ、と笑っている。
 母乳をたくさんのんでいると、うんちがやわらかくなってくるそうだ。そうすけはおっぱいをのんだ直後だけでなく、のんでいる最中にも、ぶっ、と元気な音を立てている。のんで、出して。のんで、出して。まるで、ところてん突きみたいだ。見ているこっちも、おむつがえにてんてこまいになる。それでもまあ、すがすがしい気分だ。うんちを出しきってすっきりしたそうすけは、なにをしていてもごきげんで、だっこをしていても、たかいたかいをしていても、ジャンプのおもちゃであそんでいても、これ以上はないというくらいの笑顔をふりまいている。そればかりか、眠っているときでさえ笑顔をうかべている。
 快食快便は、元気のバロメーターになる。おとなだって、おんなじだ。わたしもたっぷりたべてたまっていたものがしっかり出ると、その日が快適にすごせるだけでなく仕事もスムーズに気もちよくできるし、いいことずくめだ。しつこく書いてしまうが、たかがうんち、されどうんち。うんちを笑うものは、うんちに泣くのだ。そうすけと過ごしていくなかで、あらためて教わった。
 うんちの回数が多いのはたいへんだけど、あとすこしの辛抱だ。6月になったらいよいよ離乳食がはじまる。離乳食がはじまれば、あっという間におとなのようにかたちのあるうんちになり、回数も減ってくる。それはそれで、うれしいような、さびしいような。1日1日の変化を見まもりながら、ていねいに過ごしていきたい。これからもひとつひとつ経験を積んでいこうね、そうすけ。