5月9日、パパもヨガに。(生後136日)

 だんなもヨガに復帰した。前回行ったのが去年の12月28日だから、ほぼ4か月半ぶりになる。出産してお休みしていたわたしに気がねして、いままで控えていてくれたのだろう。これからは思うぞんぶんからだのメンテナンスにつとめてほしい。そうすけが成人するまで、あと20年かかる。おたがい健康には気をつけていこう。だんなは体重はあまりかわらないが、おなかまわりのラインがかなり気になる。ほとんどの食事でビールをのんでいるのでそれをやめるか、ヨガをもっとがんばるかだ。もちろん後者を選んだのはいうまでもない。

 だんながヨガを終えるタイミングにあわせて、そうすけといっしょにスタジオへ向かった。このベビーカーでお出かけするのも、きょうがさいごになる。そう思うとしみじみしてくる。そうすけ本人はなんにも感じていないようだが。早めに家を出て授乳してからスタジオへ行こうと、銀座のデパートにある授乳室に立ち寄った。3つある授乳室はどれも使用中だったが10分ほど待ったら入れた。晴れた休日の昼下がりは、店だけでなく授乳室まで混んでいる。そうすけは、おっぱいをのんでおなかいっぱいになると、すぐに眠ってしまった。せっかく銀座にきているのに、4か月の赤ちゃんにとってはまったく興味がわかないようだ。それよりなにより、目の前のおっぱいだ。のんでいるあいだは、おどろくほどの集中力を発揮していた。いったん眠りはじめると、さすっても、ゆすっても、起きない。ヨガが終わって出てきただんなにそうすけをあずけると、こんどはわたしがレッスンに入った。さっき見ただんなの顔が、ゆでだこのようにまっ赤になっていたのを思いだしてポーズをとりながら笑った。がんばったんだなあ。

 そうすけは帰り道も、ずっと眠っていたそうだ。家に着いたときも、眠ったままだったらしい。そのままベビーカーに寝かせて新しくとどいたベビーカーを部屋で組みたてていると、いきなり玄関から火のついたような泣き声がきこえてきた。目の覚めたそうすけが、あたりの状況がかわっていることにおどろいたのだろう。どうしてぼくはここにいるの、お母さんはどこへ行ったの、いまなにが起きているの、教えて、教えて、教えて。わたしが家に戻ったときにはすっかり泣きやんでいたが、ほんとうにたいへんだったとだんなからきいた。