6月8日、検索マニア。(妊娠10週3日)

 すこしでも時間ができると、パソコンに向かって検索ばかりしている。仕事で調べものをすることが多いので、くせになっているのかもしれない。
 高齢出産 初産
40歳で初産、不妊治療をやめて子どもをあきらめたときに自然妊娠した女性に遭遇。わたしも、38歳から42歳まで不妊治療にかよっていた。仕事をしながら通院するのは、思ったよりもたいへんだった。 それでもチャンスがあればと時間に追われながら婦人科にかよい、投薬治療をつづけていた。それがかえってストレスになってしまったのだろうか。 妊娠のきざしは、いつまで経ってもみられなかった。薬が合わないこともあって、42歳の誕生日をむかえたときに、だんなに話そうかどうか迷っていたことを正直に話した。
「もう、やめてもいいかな」
そのときだんながどう答えたのかは、おぼえていない。きっと、思いつめた顔をしていたのだろう。意外なほど、あっさり賛成してくれた。
「ふたりでダイビングに行こう」
「一生かけていろんな海に行きたいね」
夫婦だけで暮らすメリットを語りはじめた。さびしいだとか、残念だとか、そういう感覚はまったくなかった。ただ、縁がなかっただけのこと。わたしらしくたのしんで生きれば、しあわせだ。だいじょうぶ。そう思っていたところに、妊娠の事実をつきつけられてしまった。うれしい。でも、こわい。40歳で初産の彼女も、それは、とまどったことだろう。産むまでは不安や迷いの連続だった、と書いている。42歳で初産の人もいた。43歳で初産の人も。40代で出産している人は確実にふえている。それでも、わたしより年下の女性が圧倒的に多いようだ。45歳の出産は、実際のところ、どうなんだろう。
 45歳 初産
高年齢の初産で不安です、と電子掲示板に投稿している、おない年の女性が見つかった。1年前に投稿している。 60本以上のレスポンスがきている。やりとりをじっくり読んでみよう。40歳で結婚したばかりの人、43歳初産でこれから出産をする人、45歳初産ですでに出産した人、48歳初産でふたごを出産した人、49歳で初産だった人、みんなが45歳の初産で不安な彼女にエールを送っている。読んでいて、わたしも心づよくなってきた。 みんな不安をのりこえてきたんだ。きっとうまくいくはず。そんな気もちも、投稿者の彼女が最後に書いたコメントでたちまち、ふっとんでしまった。
「残念ながら、赤ちゃんは流産と判断されました」
 妊娠10週 流産
妊娠10週め以降の流産の確率は、どのくらいあるんだろう。流産はすべての妊婦の15%にみられ、そのほとんどが12週までに起こるそうだ。妊娠12週までの早期流産が13~14%、妊娠12週から11週までの後期流産が1~2%。流産率は、母体の加齢にともなってふえてくる。加齢はしかたがないとして、まずは12週をのりきることが、ひとつの目安になりそうだ。
 妊娠10週 注意
気をつけることは、シンプルだ。アルコール、タバコをやめる。カフェインはなるべくひかえめに。水分はしっかりと。食事はバランスよくとる。重いものをもたない。 旅行やはげしい運動をひかえる。薬を服用するときには医師に相談する。気にしすぎない。とにかく、ムリをしないことだ。気もちいいと感じることだけを、つづければいい。ホットヨガはしばらくお休みして、安定期になったらマタニティヨガをはじめよう。運動不足が気になっても、しばらくはウォーキングで解消しよう。なんくるないさ、のノリでいこう。
 妊娠10週 エコー
といっても、わたしの赤ちゃんは、だいじょうぶだろうか。実感がないだけにどうにも気になる。エコー写真を見てみよう。10週0日、27ミリ。10週0日、37ミリ。大きな子は、大きいなあ。10週1日、32ミリ。10週1日、28ミリ。10週1日、35ミリ。10週2日、33ミリ。また10週2日で、30ミリ。大きさには、個人差がある。考えてみれば、たった数ミリのちがいにすぎない。こんなことで一喜一憂するなんて、意味ないかも。
 分娩 都内 おすすめ
分娩する病院を、どこにするか。高齢出産になると、若い出産にくらべてかかる費用もかわってくる。出産費用は病院や助産院にもよるが、だいたい40万円から60万円ほど。帝王切開や切迫早産による出産になった場合には、普通分娩とはちがって、健康保険がきくそうだ。ありがたや。ただし、入院日数が長くなったぶん、まるごと入院費用がふえてしまう。10万円から20万円は多めに見積もっておいたほうがいい。となると、セレブな産院で出産だとか考えただけでも、ぞっとする。いざというときのことも考えて、麻酔科やNICUがしっかりしている総合病院がいいだろう。もうすこし、調べてみよう。