シャワートイレの、シャワーが出ない。大ピンチだ。これがなければ便秘も解消できない。だんなも、わたしも。1秒でも早く、なおさなければ。メンテナンスサービスに電話をかけた。すぐには、つながらない。この夏、シャワートイレの故障がふえているのだろうか。しばらくして、担当者が出た。
「トイレのシャワーが出ないんです」
「シャワーが出ない」
「はい。あと、シャワーのお湯も出ませんでした」
「バルブの故障かもしれません」
「バルブですか」
「見てみないと、原因は特定できませんが。メンテナンスの者がうかがいますので、日時を指定ください」
16時に、見てもらうことになった。
16時を15分ほどすぎて、メンテナンス担当者がやってきた。道に迷っていたそうで、たいへんあわてている。
「どうも、すみません」
「いえいえ。よろしくお願いします」
トイレに案内した。その直後、予想外の言葉がとびだした。
「きょうは、修理することができません」
「えっ」
「もってきた部品がちがいました」
「はぁ」
そんなこともあるんだ。修理は日をあらためておこないたい、とのこと。とにかく、原因を見てもらおう。
「バルブの故障ですね」
「お湯が出ないのもバルブが原因ですか」
「水がタンクに送られて、あたためられるんですが、バルブが故障していると水を送ることができないので、たしかめようがありません」
木曜の午後にあらためて、修理をおねがいすることになった。しばらくは、便秘とつきあうことになりそうだ。ここは、がまん、がまん。