7月13日、理想の太りかた。(妊娠15週3日)

 ワールドカップ3位決定戦は、3対0で、オランダがブラジルに勝った。見たかったロッベン選手の走りが見られて、うれしかった。きょうは、ほんとうに空っぽになるまで全力を出しきった。と、試合のあとに語るロッベン選手の笑顔が、すがすがしかった。決勝進出をのがしたのは残念だけど、本人も満足のいく試合ができたにちがいない。きっと、4年後のワールドカップで走っている姿を見ることは、できないだろう。できるかな。できますように。

 朝、いつものように風呂に入ってから体重計にのった。なんと、0.5キロ減っていた。きのう、あんなにたべたんだけど。ランチパーティーのときにたべたメニューを、順番に思いだしてみる。ベトナム風野菜たっぷりサラダ、有頭海老の串焼き、フライドポテトにフライドガーリック、焼きたてのフランスパンにグリーンカレー、バジルシードとナタデココのチェー。サラダとカレーは、おかわりしてしまった。それだけでは終わらない。おしゃべりをしているあいだに、みんながもってきた手土産を、みんなで開けてたのしんだ。山形のさくらんぼ佐藤錦、とらやのもなか、あたたかいローズヒップティーにルコントのフルーツケーキ。しかも、夜、家に帰ってから、ぱらぺこだっただんなにつきあって、チーズナンにバターチキンカレー、シーフードカレーをつまんでしまった。なのに、体重減。そうすけがエネルギーを消費したのかな。

 お母さんのとった栄養がそのまま、赤ちゃんにとどくわけではない。いちどお母さんのからだのなかにたくわえられて、そこから選びだされた必要なものだけが、赤ちゃんにとどけられる。鉄分やたんぱく質、ビタミンなどの栄養素は、いつもよりたくさんとったほうがいい。が、1日の摂取カロリーは妊娠後期でも350キロカロリーをプラスする程度でいいそうだ。これは、あんまん1個ぶんだ。おなかの赤ちゃんのぶんまでたべなさい、と、いうセリフを信じすぎてはいけない。妊婦は、たべすぎに気をつけたほうがいいらしい。
 どこまで体重がふえても、だいじょうぶなんだろう。理想的な体重増加の目安があるらしい。やせているか、太っているか、もともとの自分の肥満状況がわかれば、数字を導きだすことができる。BMIという指数がある。いま国際的にもっとも信頼されている体格指数だといわれている。

妊娠前の体重(キログラム)÷身長(メートル)の2乗

医学的にもっとも病気がすくない数値を22として、18以上25未満を標準、18未満をやせぎみ、25以上を太めとする。わたしのBMIを計算してみると、約18.5。標準になった。標準の人は、7キログラムから10キログラムが、理想的な体重増加とされている。やせている人は、10キログラムから12キログラム。太っている人は、5キログラムから7キログラム。ただし、BMIがいくら適正範囲といっても、一気に太るのはよくない。1週間に0.5キロ以上ふえたら要注意。妊娠中毒症のおそれも出てくるという。体重増加は、なだらかなカーブを描きながら変化していくのが、理想的だといわれている。1か月に1キロ増のペースだ。できるかな。できるようになるしかないのだ。