7月18日、どすこい母さん。(妊娠16週1日)

 腰まわりが、どっしりしてきた。わきばらをつまむと、ぷにっ、としているのがわかる。まだまだはじまったばかり、と思いながらも、日に日に変化していくからだを自覚してあせる。後輩の先輩の体験談を、ふと思いだした。
「妊娠後期に左足がまっ青になって、びっくりしちゃった」
「うっ血すると、そんなになるんだ」
「ホント、いろんなことが起こってくるよー」
「もともと滞りやすい体質だからね、覚悟しないと」
そうだ、親せきの法事に行くとかならず、足がしびれて、ころびそうになっていた。かかとを立てて座ってみたり、足の親指をひねってみたり、なおそうとしてみるけれどムダ。なにをやってもかわらないので、あきらめていた。

 妊娠中は、横向きに寝るのがいいそうだ。あお向けに寝ると、心臓に血液をもどす大静脈という大切な血管を、圧迫してしまう。さらに、おなかが大きくなると、腰痛を引きおこしてしまうことも多いらしい。いちばんいいのは、左側を下にして横向きに寝る姿勢。むくみをはじめ血液の循環がわるくなって起きるさまざまなトラブルを、未然に防ぐことができる。からだの左半身を下にして、上側にある右足のひざを曲げて、うつぶせぎみに横たわる。左手は背中にまわすといい。ためしてみたら、あらら、こんどは腕がしびれてしまった。
 横向きに寝るのが、お母さんにも赤ちゃんにも安全で、ラクにすごせる。たしかに、そのとおりだ。自分がリラックスできる横向きを探してみようと思う。リビングでだらっとしているときにいつもつかっているクッションをつかってみるのも、いいだろう。おなかのそうすけといっしょに、ごろごろしよう。

 母からまたまた、便秘必勝対策メールがとどいていた。
「きょうはあついね。水分をしっかりとってね。1日1回は、酢のものをとるといいよ。黒酢のもずく、おいしいよ。もずくは食物繊維たっぷりだから、便秘予防にもぴったりだよ。あつい日がつづくけれど、からだに気をつけて」