8月1日、保育園の見学会。(妊娠18週1日)

 夕方、保育園の見学会に行った。参加者は、わたしを入れて3人。わたし以外の2人は、赤ちゃんといっしょにきていた。おなかのなかのそうすけといっしょに、わたしも参加する。2人の赤ちゃんとなかよくしようね。1人は、0歳児の赤ちゃん。園長先生が説明をはじめたとたん、わっと泣きだしてしまった。なんとかして泣きやんでもらおうと、お母さんはいっしょうけんめいだ。園長先生は慣れているのだろう、泣きさけぶ声のなかにこにこしながら説明をつづけている。もう1人は、1歳の後半くらい。自分で歩くようになってたのしいのかな、お母さんが手を放すと、どんどん部屋の奥へ歩いていってしまう。そのたびにお母さんは、あわてている。園長先生は赤ちゃんをとめることもなく、その様子を見まもりながらにこにこ話しつづけている。

「じゃあ、園内を見に行きましょう」
説明が終わると、保育室を見に行った。まずは、2歳から3歳児以上の保育室だ。部屋に入った瞬間、10人ほどの子どもたちが、いっせいにこちらを見て笑いながらあつまってきた。新しい先生と、まちがえちゃったのかな。
「こんにちは」
「こんにちは」
みんな、元気いっぱいだ。そうすけも将来、こうして笑っているのかな。ぴんとこないなあ。子どもたちの元気とは対照的に部屋がせまいのでは、と見ていて気になった。きいてみると、3歳をむかえると転園をするケースも多いそうだ。時期をみながら、もっとふさわしいところをさがすのもアリかも、と思った。
「こちらは、0歳と1歳児の保育室です」
こちらの部屋は、広いなあ。ぜんぶで20人ほどの子どもが、ここで過ごしているそうだ。赤ちゃんのための、ほふくコーナーもある。0歳児の様子を見ると、先生が3人ついて、ていねいにケアをしている。0歳って、小さいなあ。さっきまで2歳や3歳の子どもたちを見ていただけに、その差におどろかされる。

「これで、見学会を終わります。今年度に入園希望の方は、申込書に記入して提出してください。来年度を希望される方は、12月中旬に新しい申込書を配布しますので、あらためてお問い合わせください」
そうすけの入園は、来年度。なので、次回は12月中旬だ。2人のお母さんは、今年度の入園を希望している。ずっと予約待ちをしながら、きょうをむかえているそうだ。そんなに混んでいるなんて。しかも、1歳をすぎたころの予約待ちがいちばん激戦だという。いったいどのくらい混んでいるのだろう。
「いま、予約待ちが50人いるんですよ」
予約した順番で入れるのではなく、毎回締めきりのたびに、厳選なる選考がおこなわれているそうだ。はたらくお母さんは、ほんとうにたいへんだ。