8月16日、ぞうさんの足に。(妊娠20週2日)

 だんなさん、またまたありがとう。この代筆も誕生日の記念になったらうれしいなあ。だんなは終戦の日、わたしはポツダム宣言記念日の生まれ。そうすけの誕生日は、いつになるだろうね。予定どおり1月1日に生まれたら、いそがしくなるねえ。家でカンパイしながら、そんな話をした。おたがい、45歳。これからもいろいろなことによくばりながら、たのしんでいきましょう。

 きのうは夕方まで、撮影の立会いだった。ランチタイムと移動以外はほとんど立ちっぱなしだったけれど、屋外にいて天気もよく、気もちいい風が吹いていたので、快適に仕事をすることができた。と、ふと足もとを見ると、ぞうさんの足になっているではないか。足首がなくなっている。すっかり、むくんでしまっているぞ。家に帰ってから、きちんと手当てをしなければ。バスタイムをのんびりすごせるように、風呂のなかで読むマタニティ雑誌を数冊購入、お気に入りの入浴剤と、CDをスタンバイした。レッツ・バスタイムだ。

女性は妊娠をすると、12週めくらいから体内の血液がふえはじめ、34週めになると、ふだんの血液量の約40~50%もふえるそうだ。しかし、血液がふえるといっても、血液そのものがふえるわけではない。血漿(けっしょう)とよばれる液体が、どんどんふえていく。血漿は90%以上が水で、血球などの細胞をふくんでいない。つまり、水分だけがどんどんふえて、血液さらさらの状態になるわけだ。血液がさらさらしていると、血管のなかをスムーズに流れやすいため、血栓を防ぎ、胎盤の循環もよくなり、おなかのなかの赤ちゃんにも栄養がとどきやすくなる。女性のからだは、ほんとうに、よくできているなあ。血液中の水分がふえれば、もちろん、全身がむくみやすい状態になる。さらに、大きくなった赤ちゃんの重みがかかることで、足のつけ根の太い血管が圧迫されて、むくみやすくなるのだ。妊娠中は赤ちゃんのぶんも、酸素、栄養、老廃物を、せっせせっせと運んでいる。しっかり、いたわってあげよう。