きょうは、26週めの妊娠検診だった。それはあとで書くことにして、まずはきのうの妊娠クラスのつづきをおさらいしよう。助産婦さんは、妊娠のすばらしさを教えてくれた。精子と卵子の出会い。精子は0.06ミリほど。卵子は0.1ミリから0.2ミリの大きさしかない。小さな精子が小さな卵子に向かって受精の旅に出かける。精子は1センチすすむあいだに1000回くねくねするそうだ。10センチの卵管をすすむためには、なんと10000回くねくねをくりかえすことになる。気がとおくなる運動量だ。そうして誕生した胎児は、妊娠6週めにはコーヒー豆くらいの大きさになり、8週めから11週めにはすでにヒトのかたちをしている。16週めにはオレンジくらいの大きさになり、早い人はこのへんで胎動を感じる。5か月めの終わりにはおなかのなかでお母さんの声をきいている。そんななかで、いまグループワークに参加している。おなかのなかの赤ちゃんといっしょに参加している気もちになる。
前回うけた出産クラスのときとおなじように、予定日の順番に6人から7人ずつのグループにわかれて、ディスカッションをする。ただ今回は、パパとママがわかれて、パパ同士のチーム、ママ同士のチームをつくっている。パパの立場やママの立場ならではのいろいろなホンネが出てきそうだ。ディスカッションのテーマは、妊娠してから感じているからだや気もちの変化について、だ。
わたしのいるチームには、仕事をつづけている人もいて、妊娠をきっかけに辞めた人もいて、専業主婦をしている人もいた。生活のスタイルはさまざまだけれど、赤ちゃんに対する想いはみんなおんなじだ。妊娠してうれしい。元気に生まれてきてほしい。語るほどにその気もちがつよくなる。それぞれのチームでどんな話をしたのか、助産婦さんがホワイトボードに書きだしてくれた。
【パパの変化】
・男がなにを手伝えるだろう、といつも考えるようになった。
・家事をすすんでやってみる。ごはんをつくる、洗濯、掃除。
・かみさんのグチをひたすらきくようにしている。
・酒、たばこをひかえるようになった。
・趣味を減らした。車、サッカー観戦。
・パパ友があってもいいなあ、と思うようになった。
・マッサージをする。からだをさわってあげる。
・ママの変化のあとから変化を感じている。パパもホントは不安だ。
【ママの変化】
・いつもおなかの張りを気にしている。
・運動したいのはやまやまだけど、どこまでやっていいのかな。
・おなかの赤ちゃんに本を読みきかせている。
・からだの変化を自覚できるようになって気もちにゆとりが出てきた。
・胎動があるとうれしい。ないとすごく不安になる。
・眠れるポーズを見つけようと苦戦中。
・ぼーっとしている時間がふえた。注意力が不足してきたかも。
・本能で動くようにしている。動物的になったと感じる。
・毎日、疲れやすい。腰痛がたいへん。
・パパが手伝ってくれるなら、産後にもおねがいしたい。
本能で動くっておもしろいなあ。まさにいま、そのとおりだ。妊娠してから毎日、本能と向きあってきた気がしている。助産婦さんも、動物的に生きることはとても大切なことだ、という。こころも、からだも、あたまも、ゆるめておくくらいがいいのだ。感じるままに、ありのままに、生きていくのだ。
妊娠検診では、血液検査の結果をもらった。すべて基準値以内だった。貧血なし、糖尿病なし。ひきつづきこの調子でいこう。と、いいきれるほどではなかった。この2週間だけで体重が1キロふえてしまった。ウォーキングと食事でセーブしなければ。そうすけの体重は928グラムになっていた。もうすぐ1キロを突破する。うれしいな。しかし、わたしが1キロふえてもそうすけは250グラムくらいしかふえていなかったことになる。残りはいずこへ。