9月21日、出産クラスその2。(妊娠25週3日)

 きょうは、のんびりの日。すきなだけ眠って、すきなものをたべて。きのうの出産クラスのつづきを復習しよう。休憩のあと、グループごとにたくさんのカードが配られた。1枚1枚に、陣痛から出産までにかかわるキーワードが書かれている。これらを、実際のお産の流れにあわせてならべかえていく。
 どれどれ、カードにはどんなコトバが書かれているのかな。黄色いカードとピンクのカード、水色のカードがある。黄色いカードは、陣痛から出産までの出来事。ピンクのカードは、ママの気もち。ブルーのカードは、パパの気もちが書かれている。ラッキーなことに、わたしたちのグループにはふたりめを出産予定の先輩ママさんがいる。先輩ママさんの体験をひとつひとつたしかめながら、カードをならべていく。この体験談が、ものすごく参考になった。

 陣痛がはじまってから赤ちゃんを産むまでは、平均で12時間くらいかかるという。しかしこれにはたいへんな個人差があって、1日だけではすまされない人もいれば、わずか3時間で産む人もいる。先輩ママさんは初産のとき、陣痛が不規則でいつ病院にいけばいいのかわからず、タクシーをよんだときにはもう子宮口が開いていたという。トータル4時間のスピード出産だったそうだ。
「こんども、陣痛がちゃんと計れなかったらどうしよう」
「陣痛を計るアプリが出ているので、活用してみるといいですよ」
「どんなアプリですか」
「陣痛を感じたら押すだけで、カウントできますよ」
 陣痛がはじまったら、まずはリラックスすることが大切だ。いやしホルモンといわれるオキシトシンが分泌されることで、気もちが安定するからだ。陣痛がはじまってからお風呂に入っても、だいじょうぶ。あったまると、からだがやわらかくなってお産がラクになるそうだ。出産したらしばらく湯船にはつかれなくなるから、あせらずあわてず入っておこう。陣痛がはじまってから、胃がスッキリしたり、呼吸がラクになったりしたら、赤ちゃんが骨盤に移動してきた証拠だ。わたしにもきっと、こんな瞬間がやってくるんだろうなあ。
 いっぽうで、破水をしたときには病院へ急ごう。尿もれか、破水か、よくわからなくても迷わず連絡をすること。おなじグループの32歳ママさんの友だちが、破水をした、と病院に急いで検査をしたら、まだ破水ではなかったという。しかし、その24時間以内に出産した。連絡をしておいてよかった。

 出産にはパワーがいる。いちどのお産に、なんと2000キロカロリーもかかるそうだ。たべられるものは、たべておくこと。おかずがだめでも、白米のおにぎりがあればいい。小分けにして準備するといい。水分やミネラルの補給もかかせない。ストローつきのキャップがあると横になっていてものみやすいので便利ですよ、と助産婦さんがアドバイスしてくれた。イメージがどんどん具体的になってくる。フルマラソンに参加している選手になった気分だ。