9月26日、妊娠クラスその1。(妊娠26週1日)

 日赤医療センターの妊娠クラスに参加した。本来なら、妊娠25週めまでにうけるのがおすすめだそうだが、わたしのように26週をすぎた妊婦さんも何人かきていた。気おくれしないでよかった。出産クラスとおなじ部屋にたくさんの椅子がならんでいた。きょうは講義だけかな。だんなはワークショップをたのしみにしていたようで、残念そうな顔をしている。ホワイトボードにきょうのスケジュールが書かれている。DVDによる病院の紹介、産科医師の話、薬剤師の話、休憩をはさんで助産婦の話がある。たっぷり学ばせてもらおう。

 産科医師は、やさしそうな女性の先生だった。ていねいな口調で、妊娠中に気をつけることを3つ教えてくれた。まずは、おなかの張り。張りにもタイプがあって、気にしなくていいものと、気をつけたほうがいいものがある。ずっとかたく感じるような張りは、だいじょうぶ。定期的にやってくる痛みと張りには、要注意だ。子宮が収縮する張りだと予想される。1時間になんども張りを感じるときには、すぐに休むこと。20週から30週前半でこのような張りがあると、とくに注意が必要になる。おなかの1か所が痛いと感じたときにも病院で検査してもらったほうがいいとのこと。2つめは、破水。子宮口が10センチ以上開いてから破水する順番がふつうだといわれている。しかし、破水が先にやってくる場合もけっこう多い。破水をしたら、すぐ入院をすること。流れているかも、と感じたらナプキンをつけて様子をみる。しばらくたっても状況がかわらなければ、病院へ連絡しよう。おりものや尿もれではないか、と気にしなくてもいい。とにかく、病院で検査をしてもらおう。3つめは、出血。妊娠中期以降の出血は、要注意だといわれる。とくに前置胎盤気味だといわれる場合には、いつも気をつけていたい。流れるほどの出血になると、胎盤早期剥離の可能性がある。からだに負担をかけないように、タクシーで病院へ急ごう。

 すっと気もちよく産むには、どうすればいいか。これについても、産科医師から3つのアドバイスがあった。まずは、体重の管理。ふえすぎると、よくない。とくに15キロ以上ふえるとハイリスクだといわれる。日ごろからセルフチェックにつとめよう。2つめは、血圧の管理。塩分をひかえめにする。3つめは、体力をつけておくこと。みんな産むちからをもっている。なのに、バテる人がふえてきているそうだ。安静にしなさいといわれていないかぎりは、積極的に動こう。しっかりたべて、たっぷり歩いて、スタミナをつけておこう。

 薬剤師の先生は、配った資料にあわせて妊娠中につかってもいい薬を説明してくれた。便秘は妊婦の40%がなるといわれている。わたしもしょっちゅう苦しんでいる。食事だけでうまくコントロールできなければ、下剤をとりいれてもだいじょうぶ。ただ、どんな種類なのか、どのくらい使用するのかを、医師や薬剤師に確認すること。貧血は妊娠中期以降によくある悩みだ。妊娠すると血液中の血しょう量がふえるため、赤血球がうすまった状態になる。さらに赤ちゃんの発育にも、鉄分がつかわれる。鉄剤で貧血を防ごう。鉄剤はのんでも10%くらいしか吸収されない。残りは便で出る。便が黒く見えるのは、吸収されずに排泄されている鉄の色だ。花粉症は、点眼薬や点鼻薬といった外用薬ならつかってもかまわない。内服薬は、要相談だ。つかえる薬が何種類かあるので医師や薬剤師に相談しよう。かぜ薬も使用してだいじょうぶ。わたしも経験済みだ。かぜは、予防がいちばん大切。人ごみをなるべく避けて、うがい手洗いを習慣にしよう。予防といえば、インフルエンザワクチンは有効だ。添加物のないワクチンをおすすめしますとのこと。妊娠中も、貼り薬や塗り薬などの外用薬はつかってもいい。貼り薬のなかにはつよい消炎鎮痛剤を含むものもあるので、医師や薬剤師の指示をあおごう。ステロイドも軟膏であればつかっていい。こうやってみると、意外につかえる薬が多いことにおどろいた。つかえるのかどうかこわがったりしていないで、ぱっと相談したほうがよさそうだ。

 15分の休憩をはさんで、助産婦さんの話へ。なんとグループワークもあるそうだ。だんなの目がきらきらしている。どんな体験が待っているかな。これが予定時間を超えるほどの盛りあがりとなった。つづきは、またあした。