1月10日、パパもカンガルー。(生後17日)

 正月休み明けから、だんなは首を長くしてつぎの連休を待っていた。そしていよいよ、待ちに待った今年はじめての3連休がやってきた。そうすけと思うぞんぶんベタつくぞー、と鼻息が荒い。たのもしいと思ういっぽう、どこまで耐えられるのかな、と興味シンシンでもある。昼間のそうすけは、すごいぞー。

 2週間健診でそうすけが順調に育っていることを知って、だんなはなによりもよろこんでいるようだ。わたしもうれしい。不安になるたびに、わたしの話をきいて迷いを解きほぐし、自らの体験をありのままに教えてくれる、家族や友人にはほんとうに感謝している。はじめての子育ては、とにかくわからないことだらけだ。ネットで検索したり、本を読んだり、できるかぎり情報をあつめてみるけれど、やればやるほど選択肢が多すぎて、どれが自分にふさわしいのかわからなくなってしまう。そんなとき、わたしのことをよく知っている家族や友人の的確な助言にどれだけすくわれたことか。気ばかりつよくて中身がヘタレなわたしにつきあって、どんなつまらない質問にもアドバイスをくれる。みんなの言葉がなければ、きょうも迷っていたにちがいない。みんなありがとう。

 さて、そうすけは、すやすや眠っている。朝のそうすけは、ほとんどが睡眠タイムだ。あ、目が覚めた。泣いた。とまらない。どうやら、おむつタイムのようだ。おむつをかえて、すっきりした。泣いた。とまらない。こんどは、おっぱいタイムだ。きょうはなにかと展開が早いなあ。パパがそばにいるぶん、あまえているのかな。おっぱいをのんだらこのまま落ちついてくれるのかな。ああ、やっぱりちがった。あやすと眠りだしたので、ベッドに寝かせた。が、また泣きだした。背中に涙のスイッチがあるみたいだ。昼間のそうすけは、夜よりもずっとあばれんぼう。とうとうだんなも、お手あげになってしまった。

 泣きやまない赤ちゃんに効果的な方法。それは、あのカンガルーケアのポーズだ。胸のうえにそうすけをのせて、背中をゆっくりさすってあげる。こうするだけでほっと安心するらしい。さっそく、だんなもためしてみる。ベッドルームにそうすけをつれていって、ちょっと早めのおひるねタイムがはじまった。すると5分も経たないうちに、すうすう、と、そうすけが気もちよさそうに眠りに落ちていくではないか。そうすけの熟睡につられて、だんなも横で眠りはじめた。それを見てうらやましくなったわたしもベッドに飛びこむ。パパカンガルー、ママカンガルー、子カンガルー。ああ、なんて気もちのいい休日だろう。