1月12日、成人まで20年。(生後19日)

 きょうは、成人の日。テレビでは、あちこちで成人式の様子がとりあげられている。成人式、か。そうすけのあどけない寝顔を見ていると、彼がおとなになったところをまったく想像できない。でも、いつかその日がやってくるのはまちがいない。そうすけは、この世に生をうけてまだ20日足らず。1か月前には、せまくて暗いおなかのなかですごしていたのだ。その成長ぶりには目を見張るものがある。一日一日、けっして見のがしてはならない、と思う。

 まずは、顔つき。おっぱいをのむ量がふえたこともあって、ほほがふっくらしてきたように思う。視力も、すこしずつ見えるようになってきたのか、顔を近づけると、あきらかに視線が合っている気配を感じる。にごりのないきれいな目をしている。こんな目でじいーっと見つめられたら、なんでも見すかされてしまいそうだ。つぎに、胴まわり。こちらも、おっぱいをのむ量がふえてくるにつれてぷっくらと赤ちゃんらしいフォルムになってきた。このごろは重さをずっしりと感じるようになってきた。そして、しぐさ。産まれたばかりのそうすけは、泣くか、寝るか、のむか、のシンプルな行為だけだったが、だんだん自分の意思を入れるようになってきた。うんちをふんばっているときにも自分で意識しながらしているようだし、うっかり見つかると、あちゃー、と恥ずかしげな表情をうかべている。おっぱいをのんでいるときにも、そのかわいさのあまりおでこにチューをすると、もうジャマしないでくれい、という表情をしてみせる。はげしいときには、わたしの横腹をキックしてくることもある。

 そうすけが成人するまで、あと20年ある。20年のあいだに、どんな夢をもつだろう。世の中は、どうかわっていくだろう。ひとつひとつが待ち遠しくて、いまからワクワクしている。いまなら、なんでもできる気がする。毎日のちょっとした変化にも、ていねいに向きあっていきたい。また、これから人生の大きな決断をするときにも、そうすけを信じて、見まもってあげたい。