1月14日、床上げ21日。(生後21日)

 きょうで、産後21日めになる。むかしからよくいわれている、床上げ21日をむかえた。わたしも産んでからはじめてきいた言葉だ。これは、産後の21日間つまり3週間はふとんを敷きっぱなしにして体力の回復と子育てに集中しましょう、という、むかしからの習慣らしい。いつでも横になれるようにしておいて、この期間が終わったらふとんをかたづける。それで、床上げ、とよんでいるそうだ。以前は、字を書くのも、テレビを見るのも、本を読むのも、やってはいけないといわれていたそうで、ましてやメールを書いたり、パソコンに向かったりするなんて、もってのほか。わたしは陣痛のあいまもケータイでママ友とメッセージをやりとりしていたので、なおさら論外なのだ。気もちがラクになるといってもやっぱり、ムリしていたんだなあ。いまさらながら反省する。

 21日間には、どんな根拠があるんだろう。産後、悪露(おろ)とよばれる出血がつづくのだが、この量が減ってくるタイミングという。子宮が収縮してもとの大きさにもどるのも、出産のときに開いた骨盤が閉じるのも、ちょうどこのころだ。むかしの先輩ママたちは、こういう自然の流れをわかっていたんだろう。ちなみにこの習慣は、日本ならではのものらしい。産後の入院に1週間近くかけるのも日本ならでは。海外では、たった24時間で退院するところだってたくさんあるらしい。わたしは1週間でも歩くのがつらかったから、ゆっくりすごせてほんとうによかったと感謝している。産後のケアがしっかりできると、回復のスピードも早いそうだ。逆にここでムリしてしまうと、産後3か月から6か月あたりに疲れがどっと出てしまう。積極的になまけよう。

 どんなふうになまけると効果的だろう。休めるときには休んで、あわてずあせらずマイペースで育児をスタートさせること。買いものは、宅配やネットショップ、休日をうまく活用する。重たいものがあればパパに手つだってもらおう。掃除は、できるときに、できるところまで。休めるときは赤ちゃんといっしょに睡眠をとろう。ダイビング仲間の先輩ママが、的確なアドバイスをしてくれた。おかげでただいま、ネットショップのおとりよせに夢中だ。便利だなあといいながら、けっきょく、ずっとパソコンに向かっている。