1月2日、寝ても、覚めても。(生後9日)

 あらためて、あけましておめでとうございます。10日間、日記をだんなにあずけているうちに、年が明けてしまいました。ごめんなさい。そして、ほんとうにたすかりました。ありがとう。おかげでたっぷりリフレッシュできました。こんなに長い休みをとったのは社会人になってはじめてかも。結婚式の前日も、家族みんなで食事をしよう、と、わたしから誘っておきながら、編集室にカンヅメになって午後10時まで待たせたり。父が入院していたときの看護も、仕事のない週末や出張ついでに新幹線で行き来したり。自分のことばかり優先していたように思う。でも、そんな生活の日々ともさようならだ。

 いまは、24時間おっぱいのことばかり考えている。寝てもおっぱい、覚めてもおっぱい。わっしょい、わっしょい。毎日がおっぱい祭りだ。そうすけは、うれしいことにおっぱいをたいへんじょうずにのんでくれる。のみたいときにのみたいだけ、おっぱいが出るといいのになあ。出産してからまだ体調が万全でないため、おっぱいの出る量にもばらつきがあるようだ。搾乳をして1回ぶんにのむ量がかたよらないように心がけている。それでも理想のバランスになるまでにはまだまだ修行が必要だ。たかがおっぱい、されどおっぱい。

 午後1時、退院後はじめてのそうすけの健康チェックをうけるため日赤医療センターへ行った。おっぱいの状況をはじめ、おしっこやうんちの出ぐあいも報告して、体重を測定した。退院時から66グラムふえていた。30日午後に退院したからちょうど3日め、1日あたり22グラム増だ。助産師さんのアドバイスによると、1日あたり25グラムから30グラム増にしていきたいとのこと。搾乳の量をふやしましょう、とアドバイスされてこまった。おっぱいが3つにふやせたら、いいんだけど。ちょっとずつ頻度をふやしてみよう。

 健康チェックのあとわたしが内科の受診をうけるため、そうすけを産科のナースステーションにあずかってもらって救急外来の受付へ向かった。年明けの救急外来は診察を待つ老若男女でごったがえしていた。けっきょく、受診までに2時間半、薬をもらうまでに30分かかった。それでもこれで健康が手に入れられると思えば待つのもウェルカムだ。いまわたしは、膀胱炎をなおすための抗生剤と痛み止め、貧血を予防する鉄剤、甲状腺ホルモンの分泌低下をおぎなう薬、むくみに効く漢方、胃薬、便秘薬をのんでいる。入院をしたのもはじめてだけど、こんなにたくさんの薬をのみつづけているのもはじめてだ。出産するまでは体力に自信があったが、実際に産んでみてやっぱり年齢を感じずにはいられなかった。コンディションの回復にはもうすこしかかりそうだ。