1月20日、先輩ママの助言。(生後27日)

 1か月健診まで、あと10日。もうしばらく、外に出られない生活がつづくけれど、ココロは毎日東京と京都を行ったりきたりしている。高校や中学の部活動でいっしょだった友だちと会話しているからだ。電話やメール、SNSで、思いたったらいつでも会えるのがうれしい。おない年の先輩ママで初産の平均年齢で産んでいるから、子どもは中高生になる。わたしが知りたいことはすべて体験している、といっても過言ではない。高校時代からの友人から、はたらく先輩ママのアドバイス、と題してメールがとどいた。いつもあたまのなかで仕事のことを気にしているわたしにとっては、リアリティのある助言ばかりだ。

【はたらく先輩ママのアドバイス】
 まず、ぜんぶをカンペキにはできないから、ひらきなおること。なんでもがんばります、とムリはしないように。できることはやる、できないことはやらないとはっきり決めること。そのかわり、引きうけたことはちゃんとやる。
 いい保育園を選ぶことは、すごく大事。子どもが小さいうちは、保育園に育ててもらっていたとつくづく思う。時間がかかったとしても、いいところに入れたら、卒園まで心配いらずですごせるよ。しっかり選んで決めること。
 ワークライフバランスの価値観は、人それぞれ。ほかの人の意見は、参考にしてもいいけれど、あの人もこうしているからがんばらなくちゃ、とは思わないこと。わたしの職場にも、だんなさんが主夫をしている人がいて、バリバリはたらけていいなあ、と思った。でも、まねしたい、とは思わなかった。
「休みの日に、子どもとわたしだけだと、こまることがある」
「子どもは、わたしよりもパパがすき」
と、彼女が話しているのをきいて、やっぱりうらやましくないな、と、感じたからだ。仕事をがんばりたい彼女にとっては、それがベストな選択だったんだとは思う。だれがなにをいおうが関係なく、夫婦で話しあって決めればいい。
 ウチは、保育園には7か月から入れて、離乳食も、トイレトレーニングもみんな保育園まかせだった。育児のことは心配しないで、ただ日々必要なことをこなしていたよ。実際、年中から年長になったらラクになった。でも、小学校の壁が大きかった。職場の人の目は、子どもも小学生になったんだからもうすこし仕事ふやせないの、というニュアンスがありありだった。たしかに小学生になったんだし、多少さびしい思いをさせても育つといえば育つ、といえばそうだけど。できるだけのことをしてやりたい、子どものために自分で方針を決めて、自分からいろいろしてあげたい、と思うことがふえてきた。けっきょくわたしは転職をしたけれど、小学生になったら仕事をふやす、という選択だってアリだと思っているよ。これも、ひとりひとりの価値観で決めればだいじょうぶ。

 先輩ママの友人はいま、大学の医学部に研究者としてはたらいている。以前は、医大の学内講師をしていたそうだ。業界がちがっても、妊娠、出産をした女性たちが抱えている悩みはかわらなかった。いや、これからかわっていくのかも。わたしがこれから体験することも、そのきっかけのひとつになる。