1月22日、すくすくチェック。(生後29日)

 午前10時。来客用のハーブティーをスタンバイして待つ。きょうは、すくすく赤ちゃん訪問の日。品川区では、子どもが生まれた家庭に助産師や保健師などの専門指導員が訪問して、相談にのってくれる。なかなかいいシステムだなあ。子育てについてなんでも相談できる家族や友人が近くにいないわたしには、ほんとうにありがたいことだ。なにからきこうかな。ききたいことがいっぱいある。助産師さんがやってくるタイミングを見計らって、訪問の10分前、そうすけにおっぱいをあげた。これでお昼まで、ぎゃん泣きしないでつきあってくれるといいんだけど。泣きだしてしまったら、そのまま授乳の仕方を教えてもらってためしてみよう。とにかくいまは、そうすけの要求にこたえることが最優先だ。

 助産師さんは、わたしよりも10歳以上は年上に見える。テキパキとしているけれど、ていねいで落ちついた口調。保育園の園長さんのイメージだ。いろいろアドバイスしてもらえそう。きょうは、赤ちゃんの健康チェック、お母さんの子育て相談、健診などの保健サービスや、品川区で活用できる社会サービスについてお話しましょう、とのこと。ききたいことであたまがいっぱいになっているわたしを見て、まずは質問をさせてもらえることに。入院中に病院で記録したシートをまねてエクセルでつくった、うんち&おしっこの回数と授乳のタイミングを記したグラフを見てもらいながら、気をつける点や改善方法をきいた。そうすけの場合は、いまのペースをつづけてだいじょうぶ、このまま様子をみましょう、とのことだった。この、様子をみながら判断する、というのがとっても大事だという。数字にとらわれないこと。おとなとおなじように赤ちゃんも、からだのコンディションは日に日にかわっていく。ダイエットをしているときの自分を思いだせば、ピンとくる。食欲にも、体重にも、波がある。一喜一憂したって、なんにも意味がない。大きな流れをつかむことが大切なのだ。万年ダイエッターのわたしにはよくわかる。もっとそうすけと向きあおうと思った。

 ひととおり話したところで、助産師さんがもってきたはかりで、そうすけの体重測定をした。3600グラム。1日あたり49グラム増だ。生まれたころから、ほぼ1キログラム大きくなっている。そうすけ、がんばったなあ。成長がうれしい。でも、数字にとらわれない、とらわれない。体重測定が終わったとたん、泣きだしたので、そのまま授乳のレッスンに突入。上唇に吸いダコができているのは、吸い方がよくないらしい。内側に巻きこまれがちな唇を指でそっとめくってアヒルちゃんのお口になおしてあげましょう、とアドバイスをもらった。きょうできなくても、あした、あさって、そのうちできればいい。たしかめながら、たのしみながら、といわれて気もちがラクになった。時間はたっぷりある。