1月29日、快感おひるね。(生後36日)

 はじめての体験をした。そうすけとの、おひるね。いつもは、寝かせたあとにメールを読んだり返信を書いたりして、自分の時間にあてている。この数日間はちょっと様子がちがった。なかなか寝ようとしない。だっこしていると眠りはじめるが、ベッドに寝かせたとたんぎゃん泣きしてしまう。ママ友からきいていた背中スイッチ押しっぱなし状態がつづいている。こうなったら、だっこしたままおひるねしてもらおう。長期戦になることを予想して、リビングにのみものとおやつをもちこみ、ソファにクッションをならべてスタンバイした。

 そうすけはまだ、ぎゃん泣きしている。まんまるだっこをしながら、スクワットをくりかえすと、うとうとしはじめたようだ。よし、よし、いいぞ。それでもまだ、ぐずっている。寝てやるもんか、と反抗期をむかえた少年のようにかたくなだ。だったら快楽攻めはどうだろう。とことん気もちよくなってもらおう。ソファにならべたクッションのなかでもいちばん大きいものをマットがわりに、ベビーマッサージもどきをはじめた。やっているうちにすこしずつリラックスしてきたみたいだ。そう、そう。あなたは、だんだん、眠くなる。そうすけの気もちよさそうな顔を見ていたら、わたしまで眠くなってしまった。添い寝はきけんだからやめようと思っていたけれど、本能に勝てなくなる。安全な添い寝はどんなポーズだろう。などと、ためしていたら熟睡してしまった。

 新生児の赤ちゃんの睡眠時間は、朝、昼、夜に関係なく赤ちゃんがのぞむままでいいそうだ。寝るなら、寝る。起きるなら、起きる。それくらいの心づもりでだいじょうぶ。赤ちゃんはすこしずつ、昼と夜を認識する練習をしている。昼と夜のちがいがわかるように、朝から昼にかけては明るく、夜は暗くするほうがいい。生後3か月くらいまでの赤ちゃんは、1日に17時間ほど眠っている。おとなの3倍もたくさん眠っているんだなあ。4か月から6か月には夜まとめて眠るようになり、1日に15時間ほどになる。それでも半分以上は眠っているんだなあ。なにごとも、マイペース、そうすけのペースをまもろう。