1月4日、いのちのしくみ。(生後11日)

 そうすけを見ていると、あっという間に1日がすぎてしまう。表情やしぐさのバリエーションが、どんどんふえてきているのだ。上目づかいでおねだりするそうすけ、ごきげんなそうすけ、セクシーポーズのそうすけ、ちっちゃいおじさん顔のそうすけ、反省することしきりのそうすけ、バンザイしてリラックスするそうすけ。日々の体験を思うぞんぶんたのしんでいるようだ。見ているわたしたちまで、たのしくなってくる。生まれてきてほんとうによかったなあ。

 おもしろリアクションのベスト3を、ならべてみると。
ひとつめは、沐浴をしているときのそうすけ。はじめのうちは、はだかになるたびに泣きじゃくっていたけれど、お風呂の気もちよさにすっかりめざめてしまったようだ。湯につかった瞬間に見せるちっちゃいおじさん顔に、いつも笑わされる。ほほおおぉ、と湯を愛でるような表情。はあ、ビバノンノ、と合いの手を入れてあげたくなる。わたしも大のお風呂ずきで何時間でも湯船につかっていられるタイプなのだが、そんな母親の血をひいているのかもしれない。
 ふたつめは、おっぱいをおねだりするそうすけ。いままではおっぱいが目の前にあるだけですぐにかぶりついていたが、このごろはちょっとちがう。乳首を近づけるといったんは顔をそむけて気のないそぶりをする。だんなやわたしが、どうしたのかなあ、と心配しはじめたところで、がばっとダイナミックにかぶりつく、というわけだ。こんな巧妙なじらしワザをどうして身につけたのだろう。顔をそむけた瞬間に舌なめずりをして挑発することもある。
 みっつめは、おむつ交換をオーダーするそうすけ。うんちやおしっこの状況によって、ビミョーに表情をかえてくるところがおもしろい。うんちのときにはふんばるときから泣いてアピールする。そうすけ、いきまーす、と教えてくれているようだ。おしっこのときは、してしまったあとで報告をするように泣き声をあげる。うんちのときはおしっこのときよりも、泣き顔がわかりやすい。情報処理をどこかで学んできたみたいだ。参考にさせてもらおう。

 まだまだこれからも、いろいろな変化が見られるにちがいない。そう思うと24時間目がはなせなくなる。もともと、そんなふうにしくまれて生まれてくるのかな、赤ちゃんって。すばらしい、いのちのしくみ、だと思う。