1月7日、パパのおっぱい。(生後14日)

 あれれ、家に帰るとかみさんがリビングで爆睡している。そうすけの要求がはげしかったのかな。というわけで、きょうはだんなが代筆しますね。

 仕事はじめから3日め。いつもであれば、完全に正月ボケもふっとんでいるはずです。なのに、正月のたのしかった余韻からまだ抜けだせません。外出先への移動中や打合せを待っているスキマ時間に、タブレット端末に保存しているそうすけが生まれてからきょうまでの写真をながめています。しあわせな気もちにどっぷりひたりつつ、早くそうすけに会いたいなあ、という想いもふつふつわいてくる。そんな日々がつづいています。会ってまっ先にやりたいことは、沐浴と沐浴後のおへそのおそうじ。これが、たのしみで、たのしみで。

 以前の日記にも書いたとおり、沐浴中のそうすけの気もちよさそうなおやじ顔がかわいくて、かわいくて、たまりません。まったく泣かないし、そればかりかそうすけ自身も満足そうです。産後1か月はおへその消毒をおこたらないようにと助産師さんにアドバイスをもらっていたので、赤ちゃん用の綿棒に消毒薬をひたして、そうすけのおへそをていねいにケアします。そのとたんにぎゃん泣きしますが、それはそれでかわいい。ぎゃん泣きしたあとで眠るすやすや顔は、もっともっと、かわいい。つい酒がすすんでしまいます。

 かみさんはかなりお疲れモードのようで、晩ごはんもそこそこ横になってしまいました。そんな最中にそうすけの大泣きがはじまりました。おむつを見ても異常なし。ということは、おっぱいか。すでに搾乳したおっぱいをあげていたのでわたしの乳を吸わせてみるとどうなるかためしてみました。自分の左の乳首をそうすけの口に近づけてみます。すると、なんとわたしの乳首に吸いついたではありませんか。残念ながら乳は出ないので、ニセモノだと気づいたようです。そこでこんどは、右の乳首をそうすけの口にそーっと近づけてみました。まったく吸いつきませんでした。やっぱり学習したみたいですね。

 そうすけに乳首を吸われてみてはじめて、母親の気もちが理解できた気がしています。なんどもなんども子どもが泣いてよぶなか、何日も寝不足がつづくなかからだもこころもふらふらになって乳をあげる母親の気もちを。