10月28日、肌に乾燥注意報。(妊娠30週5日)

 朝、駅に向かって歩きながら、気温の変化を肌に感じた。さむくなってきたなあ。そりゃそうか。もうすぐ11月だもんね。妊娠していると汗をかきやすくなるため、この時期どこまで着こんでいいのかわからなくなる。とりあえずきょうのところは、半袖のワンピースにウールのカーディガンでだいじょうぶだろう。あつかったら、脱げばいい。と思っていたら、さっそく電車のなかでからだが汗ばんできた。ここで脱いでしまうとカーディガンが荷物になるからもうすこしがまんしよう。と、こんどは、腕がかゆくなってきた。肌にウールのふれているところがチクチクする。チクチクする、と思っていたら、ムズムズする。袖をまくって、肌をかこうとして、びっくり。ひどい乾燥で肌が粉ふきいものようになっている。これはたいへんだ。すぐに保湿しなければ。

 そういえばこのごろよく、おなかまわりもかゆくなる。ちゃんと保湿しないとたいへんだ。乾燥肌の人は妊娠線が出やすいといわれている。妊娠をしておなかが大きくなって皮膚が急にのびてくると、表皮はのびるいっぽう、真皮や皮下組織の一部はのびにくい性質のため、亀裂が入って赤紫色の細い線が浮きあがってくる。これが妊娠線だ。妊娠線はおなかだけでなく、乳房やおしり、太ももなどにもできることがある。はじめは赤っぽい色をしているが、だんだん白っぽくかわっていく。個人差もあるが、だいたい1年ほどかけて変化していく。
 妊娠線は、いちどできてしまうと一生あとが消えないという。それなら、太ももなどの見えるところにやっぱりあとをのこしたくはない。赤ちゃんをおなかのなかで大事に大事に育てたしるしだからいとおしく思える、という人もいるとは思うけれど。やっぱり、つくらないにこしたことはないだろう。

もっとも手軽で効果的な妊娠線の予防法は、保湿力のすぐれたクリームをつかってマッサージをすること。たくさんのメーカーから妊娠線の予防クリームが出ているが、成分はほとんどおなじだそうだ。大切なのは肌を乾燥させないことなので、そんなに高価なものじゃなくてもいいだろう。クリームをぬるときにはケチらずおしまず、念入りにたっぷり浸透させてぬるのがいい。お風呂あがりに、クリームをつかってマッサージをしてあげるのがいちばんだ。