2月12日、はじめての手紙。(生後50日)

 きょう、そうすけ宛てにはじめての手紙がとどいた。正確には、ポストにとどいたその封筒に気づいたのが、きょうなのだが。そうすけの名前が入った健康保険証を見たときも感慨深かったが、そうすけ宛ての郵便物を受けとるのもじんとくるもんだ。社会のなかのそうすけが、日ごとに大きくなってきているのを実感する。大きくなるといえば、そうすけのからだもぐんぐん成長してきている。退院してすぐのころはベビー服がぶかぶかで、袖や裾を折りかえしてなんとか着せていた。いまはその必要もなくなった。おむつはまだ新生児用のサイズだが、おなかまわりが大きくなって、ウエストでとめるテープの位置がずいぶんゆるめになってきた。ぎゃん泣きをするときの声もパワーアップして、ハイトーンボイスまで出るようになった。週齢2週、6週、月齢3か月の赤ちゃんは、成長加速現象とよばれる成長期をむかえるそうだが、6週をちょうどすぎたいまのそうすけはまさに育ち盛り、のび盛り、なのかもしれない。きょうで生後50日。その変化にはおどろかされるばかりだ。

 さてその封筒は、品川区の保健予防課からとどいたもので、宛て名の近くに予防接種のお知らせですとプリントされていた。生後2か月から受けられるHibワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの予防接種予診票、生後3か月から受けられる四種混合ワクチン1期の予防接種予診票、予防接種のお知らせと冊子、B型肝炎ワクチン接種費用一部助成制度のご案内、予防接種の契約医療機関一覧表が一式そろって入っていた。おお、これがうわさにきいていた、子どものワクチンね。そうすけのワクチン計画が、いよいよはじまるんだ。たくさんあるので、誕生日とおなじ日に受けるといいよ、と助産師さんからアドバイスをもらった。これなら、スケジュールを見なくても、おぼえられそうだ。家から2分ほど歩いたところに小児科がある。小児科以外に内科や皮膚科も担当していて、わたしも妊娠中に風邪気味で診てもらったことがある。なんとうれしい偶然だろう。おなかのなかにいたときから、診てもらっていたわけだ。この医院をそうすけのかかりつけ医にしよう。こんどの予防接種がデビューになる。

 予防接種を受ける2月の後半には気温も上がって、すごしやすくなっているだろう。どうかいい天気になりますように。春の陽ざしをあびながら、目黒川のほとりをいっしょにおさんぽできますように。そうすけは、はじめて見る外の景色にどんな顔をするのかな。いまから、たのしみにしているよ。