2月7日、メリーさんとあそぼ。(生後45日)

 きのう買ったメリーを、だんなが朝からせっせと組みたてている。メリーとはオルゴールがついたおもちゃのこと。ベビーベッドにとりつけてつかえるようになっている。かわいいマスコットや鏡など赤ちゃんの注意を引くものがついていて、音楽にあわせてくるくるまわるようにできている。ガラガラが進化してこうなったといってもいいだろう。赤ちゃんのあそび道具としてだけでなく、寝かしつけのあやしアイテムとしても、いろいろ役に立つといわれて買った。そうすけのぎゃん泣きにも、効果を発揮してくれるといいのだが。

 30分ほどで組みあがり、ベッドサイドにとりつけられた。そうすけの視線の先にくるようにセッティングして、ためしに音楽も流してみた。いろいろな童謡のメロディーといっしょに、川のせせらぎや動物の鳴き声なども入っている。胎内音もあった。ちょうどそうすけが泣きだした。これがいちばん効果的なんだよねと、だんなが胎内音を選んだ。かわいいマスコットや鏡がそうすけの目の前でくるくるまわる。あ、見た、見た。が、泣きやまない。生後1か月の赤ちゃんにはやっぱり早すぎるのかもしれない。だんなが残念そうに笑った。

 よーし、リベンジだ。と、だんなは鼻息荒く、夫婦でつかっているベッドを添い寝仕様に改造することにした。そうすけがおしっこやうんちをもらしても汚れないように、大きなタオルをシーツの上に敷いて、きのう買った添い寝用のクッションをそこに置いた。クッションは、ちょうどよく傾斜がついて、寝ごこちがよさそうだ。新生児用のドーナツ型まくらもスタンバイした。おとな用のふとんではあつすぎるにちがいない、と、肌ざわりのいいタオルケットも準備した。これで泣きやまなかったら、もっとがっかりしそうだなあ。

 またまた、そうすけがぎゃん泣きをはじめた。これはチャンス。だんなはさっそく寝室に連れていって、添い寝にチャレンジした。すると、こんどは見事なほどに、ストン、と泣き声がおさまった。すごい、すごい。寝室をのぞきにいってみると、そうすけも、だんなも、気もちよさそうに眠っている。おなじ横向きのポーズでならんで眠っている。大きな矢印と小さな矢印がならんでいるようにも見える。やっぱり、父と息子。添い寝作戦、きょうは大成功だったね。