2月8日、からだのなかから。(生後46日)

 かわった。そうすけのうんちのにおいが、かわった。おなかのなかで、なにが起こったんだろう。いままでは、ヨーグルトのようなあまずっぱいにおいがしていたのだが。そのにおいをかぐのが、すきだったのだが。いまはおとなのうんちとよく似た、くさいにおいがする。悪玉菌がふえたのだろうか。原因が気になって調べてみると、お母さんがたべたものによって、赤ちゃんのうんちのにおいもカンタンにかわってしまうことがわかった。これも、おっぱいのなせるワザなのだ。おそるべし。ここ数日の食生活を、ふりかえってみよう。

 おとといまで産後ケアで滞在していた助産院では、おっぱいにいいたべものづくしだった。ふわふわの手ざわりで、おっぱいの出もずいぶんよくなった。冬野菜や根菜、海藻をたっぷりとって、脂っこいものや乳製品をひかえていた。おやつもりんごのくず煮など、乳口炎を気づかっていた。退院してからのメニューはどうだろう。心あたりが、ある、ある、ある。退院してからきょうまでの3日間、たべたかったスイーツをたべていた。助産院では出されたものしかたべなかったので、その解放感もあって、ついたべすぎてしまった。

 反省の意もこめて、おっぱいにいいごはんをたべよう。静岡のおばから送ってもらった桜えびとしらすに、たっぷり大根おろしを添えて。汁物は、根菜のごぼうやにんじん、きのこ類のまいたけなど、具だくさんの豚汁にしよう。スーパーの食材売り場で、おいしそうなかぼちゃに出会ったので、かぼちゃの煮物もプラス。肌にもよさそうなメニューだなあ。なんだか、おもしろくなってきた。そうすけのからだにおいしいごはんは、わたしのからだにもおいしいごはん。ストレスにならない程度に、つづけていくのがよさそうだ。

 万年ダイエッターのわたしには、妊娠する前も、出産した後も、食生活を気づかう手間はかわらない。ハンバーガーにフライドポテトも、チーズたっぷりのグラタンも、こてこてのラーメンも、永遠の別れはできないけれど、遠距離恋愛ならできるはず。タイミングと頻度を考えて、たのしみたいと思う。