4月16日、保育園デビュー。(生後113日)

 きょうは、保育園デビューの日。14時から18時半までの約束をしているのだが初日なので、30分ほど前には入るようにいわれている。きのうの夜から準備をはじめたが、思ったよりもやることがたくさんあるのに気づいてびっくり。おむつOK、おしりふきOK、着がえOK、タオルOK、着がえやタオルを入れるビニール袋OK、防災頭巾OK。もちものをチェックしながら、ひとつひとつにかんべそうすけの名前をつけていく。アイロンプリントを貼って四隅を縫いつける、なんて何年ぶりだろう。わたしが子どものころ、母もこうやって貼ったり縫ったりしたんだなあ。いまさらながら、ありがとうがいいたい。

 そうすけは、朝からごきげんななめだ。いつもとちがう気配を感じているのだろうか。中途半端なタイミングで、おっぱいをほしがってくる。保育園の第一印象をよくしておきたいので、なるべくオーダーにこたえる。そんなこんなしているうちに、出発の時間ぎりぎりになってしまった。保育園の連絡帳に授乳時間の項目を書き足して大きな手さげ袋にもちものをまるごと入れてそうすけをベビーカーにのっけて、いざ保育園へ。あらら、そうすけが泣きだした。

 なんとかあやしながら保育園に到着。保育士さんの話をききながら、奥の部屋に移動する。風とおしのいい、明るい部屋だ。ほら、お友だちがきているよ。そうすけくん、こんにちは。担任のあい先生とごあいさつする。かんべそうすけと書かれた赤いチューリップ型のバッジがわたされた。かわいいなあ。そうすけくんは、いちご組だよ。いちご組は、0歳児のなかの年少組になる。そうすけよりも小さな生後3か月の赤ちゃんもきているらしい。つぎがそうすけで、そのつぎがそうすけよりも2か月年上の赤ちゃんだ。そうすけが最年少じゃなかったよーとだんなに話すと、なぜかくやしがっていた。

 別れぎわに大泣きしたらどうしようと気にしていたが、そんな心配は無用だった。そうすけは別れを惜しむどころか、あい先生にだっこしてもらって大よろこびだ。だっこされながら、わたしを見てにまっと笑った。さびしいよう。わたしのほうがこころがぽきっと折れそうだ。お母さんいってらっしゃいと見送られながら、予想外の展開にショックをかくせなかった。わんわん泣いてほしいよ。子ばなれできなくなる親の気もちが、ほんのすこしわかった。