4月19日、ママっていいな。(生後116日)

 きのうは、午前の保育園の保護者会のあといったん家にもどって、コピーライターズクラブのイベントに参加した。午後2時には家を出るつもりだったがそうすけのおっぱいタイムがずれこんで、30分遅れで家を出た。イベントのあと懇親会にちょっと顔を出すつもりがずれこんで、帰宅したのが午後9時前になってしまった。なにかと、後手後手になってしまった。家に着くと玄関のドアを開ける前から、そうすけの大きな泣き声がきこえてきた。

「ただいま、そうすけ。ごめん、ごめん」
靴を脱ぎながら大声であやまって部屋に入ると、泣き声がとまった。リビングを見ると、だんながソファでそうすけをだっこしながら苦笑していた。
「ママのちからって、すごいよね。いなくなるだけで大泣きだもん」
そうすけにも、だんなにも、申しわけないけれど。なんてありがたいことだろうと胸が熱くなった。はじめて保育園にあずけた日、別れぎわに保育士さんにだっこされて笑顔で見送られたときにはがっかりしていた。でもいま、わたしの腕のなかで、いっしょうけんめいになにかを話そうともがいているそうすけを見ていると、そんなわだかまりも一瞬にしてふっとんでしまった。

 外出しているあいだの様子をだんなが教えてくれた。午後の4時と7時にそれぞれ、80ccのミルクをのんだそうだ。近ごろ風呂あがりには30ccから60ccほどしかのんでいないので、これはたくさんのんだほうだ。外出してからしばらくはおとなのベットでだんなと添い寝をしていたが、いちど起きると、あそんでいてもすぐにぐずってしまうようになった。そこで1度めのミルクをあげた。ミルクのあとなかなか寝かしつけられなかったので、お気に入りのおもちゃでいろいろあそんでみたが、すぐにぐずってしまう。それからというものなにをやっても泣きやまず、でも、ミルクをほしがっている感じでもなく、どうしたものやらとこまっていたそうだ。午後7時に2度めのミルクをのんだあとも、ずっと泣きつづけていた。そこにわたしが帰ってきて、いま目の前で、あー、うー、と息をはずませながら話しかけているわけだ。がんばってミルクをたくさんのんだよ、とか、母さんがいないあいだも泣かなかったよ、とか(実際はぎゃん泣きしているだけなのだが)、父さんがいっしょうけんめいあやしてくれたよ、とか、母さんの帰りを待っていたよ、とか、きっと、いろんなことを報告してくれているのだろう。そのいきいきした表情から気もちが十分に伝わった。報告がぜんぶ終わるまで、母乳をあげられなかった。

 深夜1時におっぱいをのみ終えると、そうすけは、ほっとしたように眠りについた。よかった、よかった。それでもわたしの胸はぱんぱんに張っていたので、搾乳をした。いつもなら60ccもとれたらいいほうだが、きょうはなんと140ccもとれた。そうすけのがんばりに刺激されて、おっぱいもがんばったのだろうか。そうすけは、そのあと6時半過ぎまで5時間以上も眠りつづけていた。睡眠時間もすこしずつ、おとなに近づいてきているようだ。