7月27日、男の子と女の子。(妊娠17週3日)

 だんなさん、ありがとう。おかげさまで、きのうは、ゆっくりお休みできました。またなにかありましたら、ご登場をおねがいします。へへへへ。そんなこんなで、きょうも、ゆったりとすごしている。気分はすっかり夏休みモードに突入だ。ムリせず、のんびりいきますか。まずは、元気が出るランチをたべにいきたいな。どこがいい、肉がいい。というわけで、だんなといっしょに近くの焼肉屋さんへ行った。ランチタイムだから、とってもおトクだ。

 オーダーをすませて待っていると、すぐそばにあるテーブルに、5~6人の男性がやってきた。席につくなり、熱心に話しはじめている。どうやら、少年野球のコーチをしているお父さんたちによる、反省会のようだ。
「こっちが教えても、きいてくれないんだよね」
「もっとやる気を出してくれないとなあ」
「あいつ、腕はいいのに。もったいない」
「セカンドからライトにポジションかえるっていうのはどうだろう」
「いきなりは、まずいと思うけど」
「モチベーションをあげていかないとな」
だんなも、わたしも、じっと話をきいていた。少年野球の世界も、いろいろあるんだなあ。フレー、フレー、お父さんコーチ。
「あ、そうそう。ふたりめ、生まれたんだよな」
「おめでとう」
おめでとうございます。お父さん、うれしそうだなあ。
「それがね、男の子といわれていたのに、生まれてきたのが女の子で。びっくりですよ、もう。名前も、けいじ、って決めていたのに。すぐに考えなおさないとならなくなって、あわてちゃって。女の子だけどいっそ、けいじ、にしようかって、悩んだくらいでしたよ。ホント、たいへんだったなあ」
「そりゃ、たいへんだったよな。わっはっは…」
だんなも、わたしも、思わず顔を見あわせた。へえー、そんなこともあるんだなあ。そうすけが、そうすけこになったら、と、ふと頭をよぎった。