8月3日、はじめてのカラオケ。(妊娠18週3日)

 新しいシャワートイレのおかげで、便通がよくなった。だんなはシャワーをつかいすぎて、おしりが痛くなったという。ずっと強にしていると、刺激がつよすぎる。いくら気もちがよくても、シャワーのしすぎには気をつけよう。

 ランチをたべたあと、さんぽに出かけた。いい天気だ。近くの公園は、区民まつりで盛りあがっている。学生のバンドがライブをしている。ショートボブの女の子が、ドラムをたたいている。元気な音だ。なつかしい。学生のころ、わたしもバンドでドラムをたたいていた。練習用パッドが、いまも部屋の片隅にある。リズムをきいていると勝手に、からだが動きだしそうになる。
「カラオケ、いこっか」
だんなを誘った。
「えっ、いまから」
「いい運動になるかなあって」
ちょっとムリがあるなあ。
「いいよ」
あっさりオーケーだ。駅前にあるカラオケまで歩いて行った。ふたりで歌いに行くなんて、何か月ぶりだろう。1年以上経っているかもしれない。

 だんなはビール、わたしはホットミルクをたのんだ。2時間、部屋をキープして、ふたりでうたいつづけた。気もちいい。風呂場でうたうのとは、ひと味ちがう解放感。ちなみに、妊娠中のカラオケは、ストレスも発散できるし、お産に必要な腹式呼吸もきたえられるし、ちょうどおすすめらしい。いつもよりすこし伴奏を小さめにしたくらいで、ほかはいつもどおり。そうすけにとっては、はじめてのカラオケ体験だ。どんなふうに、きこえているのだろう。3曲うたって、ふとおなかを見ると、ぼーん、と前にとびだしている。の、ような気がする。腹筋がきたえられたからかな。そうすけが前ノリになっているからかな。家に帰ってから、そっと、体重計にのってみた。あれれ。1キロもふえているぞ。汗をかいたつもりだったけれど。ま、こういう日もあるさ。