8月15日、ご好評につき、(妊娠20週1日)

 また、登場しました。かみさんの誕生日7月26日に45歳ではじめて父になると自己紹介しました、だんなでございます。じつはきょう、ほんとうに45歳をむかえました。たくさんの方からSNSをとおして、おめでとうのメッセージをもらいました。ありがとうございます。
 ほんとうに、便利な世の中になりましたね。
人と人の出会いは、一説では、100万分の1という偶然ともいわれています。その出会いだけでも奇跡なのに、その奇跡の糸をつなぐSNSというテクノロジーのおかげで、ふだんはお会いすることがなかなかむずかしい方とも、つながっていられるんだなあ。うれしいですね。

 そんな便利な世の中ですが、今回の妊娠について、SNSでの発表はかみさんが安定期をむかえたいまもしていません。芸能人でもないので、発表とはおおげさですが。理由はうまく説明できませんが、この妊娠は、100万分の1の偶然でめぐりあったふたりだけの偶然、だけで実ったのではなく、それまでに出会った方々とのなにがしらの必然、も、ふくめて実ったものだと感じているからです。つまり100万×100万×100万×…という、とほうもない偶然、いや、必然だと感じるのです。だから、わたしたちの人生でお世話になったみなさまにはSNSをとおさず、直接会って、話して、伝えたいのです。

 わたしにとってのその日は、8月6日にやってきました。年になんどか、前職の上司や、先輩や、同僚や、前職でお世話になったお得意先の方々と親交を深めていますが、6日は、お得意先の方の還暦祝いのつどいでした。みんなで食事をしているあいだも、いつ話をしようか、と緊張しっぱなしでなんにもいいだせないまま、ずるずる二次会に突入しました。
そして、みなさんがカラオケに興じるなか、いよいよ、チャンスはやってきました。わたしは、奥田民夫さんの「ありがとう」を選曲しました。おやじになります♪ どうもありがとう♪ 子どもができました♪ どうもありがとう♪ 元旦が予定日です♪ どうもありがとう♪…と。ふっと空気がとまりました。元お得意先のふたりも、元上司も、元先輩ふたりも、元同僚ふたりも、そして、お店のママさんまで。そして「マジかよぉ」という歓声と「よくやった」という涙声と「おめでとう」のハイタッチがとびかいました。わたしがうたった奥田民生さんの「ありがとう」は、けっきょくカラオケ採点で54点になっちゃいました。
 元お得意先の方からは、なぜだかわかりませんが、過去きびしく接したことをおわびされて、子どもができてほんとうによかった、と、大粒の涙と痛いくらいの握手をもらいました。元上司からは、これでやっといっちょまえになったよなあ、と、あたまをしばかれました。元先輩は、その場で奥さまを電話で呼びだして、夜遅くにもかかわらずお祝いの言葉をいただきました。

 その後、8月8日には、別の元お得意先の方から、携帯電話に連絡をいただきました。おめでとう!なんかいいことあったようだね、と。きいてみると、なんと6日に行ったお店のママさんから報告がきたんだそうです。この方は、カラオケは替え歌でうたえ!と教えてくださった、わたしの恩人でもあります。
 また、8月11日には、転職を決めたときに快く応援をしてくれた、当時の直属の上司にも、会って報告をしました。彼からは「若いときではなく仕事やプライベートでたくさんの経験をつんできたいまだからこそ、親になるってことは、ものすごい成長になるにちがいない。やっといっちょまえになったなあ」と、先日の元上司とおなじことをいわれました。

 子どもから教わることは多い、と、いわれるけれど。自分の人生や価値観にどんな影響をもたらすだろう、と、いまからワクワクしています。