8月18日、将来のパパに告ぐ。(妊娠20週4日)

 きのうのディナーは、おもしろかったなあ。年下の先輩夫婦にアドバイスをたくさんもらった。それだけでなく、夫婦間での育児に対する意識に温度差があることを目の当たりにした。子どもをいとしい、と思う気もちは、パパもママもおなじだ。なのに、パパはわかっていない、とママが感じる場面のなんと多いことか。義理の妹ママが義理の弟パパを叱責しているところを見て、母親になってずいぶんたくましくなったなあ、と思ういっぽう、夫婦間ギャップの大きさにおどろいた。子育て体験をとおして、ちがいがあらわになるのかな。

パパとママにとって、子どもの誕生はこのうえないよろこびでもあり、不安のかたまりでもある。赤ちゃんは、ひとりでは生きていけない。だから、ほぼ24時間見まもりつづける。もちろん赤ちゃんは、親の愛情とか、努力とか、忍耐とかを理解して気をつかう、なんてテクニックなんかもっていない。どんなにあやしても泣きやまない。いっしょうけんめいつくった離乳食をたべない。そんなジレンマもしょっちゅうある。どうすればいいの? どうしてわかってくれないの? と、とめどもなくかなしくなってくる。こうした体験は、子どもに接する時間の長いママのほうが、パパよりもたくさんるにあるにちがいない。

育児がたいへんなのは最初のうちだけだから、だいじょうぶ。と楽観視しているパパの多いこと、多いこと。出産前に妻が夫に抱いていた信頼感も、出産後には夫の家事や育児への無関心によってゆらいでしまった、と、いうことがよくあるそうだ。出産も、子育ても、先が見えないことだらけ。このいちばん不安な時期に、ありのままをわかちあうことができるかどうか。

 年齢的にも、キャリア的にも、目の前にたくさんの仕事を抱えつづけるパパにとって、家事や育児の時間をつくるのがどれだけたいへんなことか。わたしもいま会社につとめているから、よく理解しているつもりだ。さぞかし、ストレスもたまっているにちがいない。だからこそ、たがいにムリを押しつけないように、負担を共有していこう。思ったことは、胸にためこまないですぐに話そう。きっと近い将来、だんなにイライラすることだってあるだろう。それでも、たがいに思いやる気もちは忘れないでいたい。ついつい、忘れてしまいそうだから。