午後、表参道で打合せを終えて銀座へ。動画の編集作業に立ち会った。お世話になっているチームのメンバーが、ほぼ1か月ぶりにあつまった。
「こんにちは」
「こんにちは。ほおぉ、おなか成長したねえ」
「えっへへ、立派になったでしょう」
「おおぉ、よし、よし」
胸を張ったら、大きなおなかがますます大きく見える。こうなったら、おなか談義がとまらない。実話ありジョークあり、笑いもとまらない。
「おれなんか、ここ2年くらいずーっと、妊娠7か月だもんね」
「ホントだ。ふたごがいそうですね」
「産みたくても、産めないもんでね」
「こらこら、いとおしそうにおなかをなでるなよ」
「おれのかみさん、おなか大きくなりすぎちゃって。産むときほんとうにたいへんだったよ」
「へえ、どのくらい大きくなったんですか」
「予定日より1週間早いのに4000グラム超えちゃって。自然分娩はムリだからって、帝王切開になったんだよ」
「4000グラム越え!」
「そりゃ、たいへんだったでしょう」
「かみさん、身長が147センチしかないもんだから。臨月になったら、おなかが歩いているみたいで見ていてこわかったなあ」
「147センチ!」
「がんばったねえ」
失礼だとは思いつつも、おなかが歩いているところを見たかったなあ。
「奥さんのおなか、よっぽど居心地がよかったんだねえ」
「クイーンサイズのベッドみたいに」
「ふかふかで」
「そうそう、赤ちゃんの大きさって胎盤のサイズが影響するらしいよ。おれのかみさんのは、ふつうの1.5倍あるっていっていたよ」
「うらやましい!」
胎盤のサイズか。気にしたことがなかったなあ。こんど妊娠検診に行ったときに、きいてみようかな。寝心地のいいベッドだったら、いいんだけど。