9月10日、筋肉痛のナゾ。(妊娠23週6日)

 右足のつけ根が、痛い。歩くたびに、ずんずん痛みを感じる。ウォーキングのときにムリをしてしまったせいだろうか。家の近くにある、鍼灸マッサージ治療院で診てもらうことにした。仕事場を出てすぐに電話をしたところ、いまちょうど空いているのでそのまま来てもだいじょうぶですよ、といわれた。ああ、ありがたや。これから行きます、と話したら、急がなくていいですから無理せずマイペースで来てください、と逆に気づかわれてしまった。すみません。たった1時間のウォーキングでこんなになってしまう、ヘタレな自分がなさけない。

「ホントすみません」
「ここまで歩くのも、たいへんだったでしょう」
わたしが感じていたよりも、状態はよくないようだ。痛いのは右足のつけ根だけだと思っていたら、出るわ、出るわ。肩にも、背中にも、腰にも、ふくらはぎにも、痛みの原因があることがわかった。とほほ。その原因とは、ずばり、筋肉の緊張だそうだ。筋肉の緊張によって筋線維のなかを走っている血管や神経が圧迫されると、軽度であればだるさを感じ、進行すると痛みを感じる。また筋肉は緊張すると、柔軟性がなくなってしまう。だから、からだがこわばって動かしづらくなったり、動かしたときに痛みを感じるようになる。痛みは、筋肉の緊張をほどけばなくなる。鍼をつかって緊張をほぐすことにした。

「日ごろ座りっぱなしで、十分に運動できていないのに。どうして、運動をしたら逆に痛くなるんでしょう」
「まさにそれが、痛みをひきおこしているんですよ」
筋肉は、からだを動かさなくてもいつもつかわれている。からだをささえるために、つかわれているからだ。モノをもっていなくても、ただ立っていたり座っているだけで、筋肉は、はたらいている。だから、立ちっぱなしや座りっぱなしでいることは、筋肉がつかわれっぱなしになるわけだ。特定の筋肉に負担がかかって症状が出てくるわけだ。筋肉痛が運動不足によるものだったとは。からだを動かす機会が減ってきているいまこそ、気をつけなければ。