Diary

にんしん日記

44歳で妊娠、45歳で出産した神戸 海知代の妊娠・出産・子育てせきらら体験記。
妊娠を知った2014年6月6日からまる1年、1日も休まずつづった記録です。

10月1日、なにを優先するか。(妊娠26週6日)

 15時。きのうの血液検査の結果をもって、日赤医療センターへ。きのうは家に帰ってから、検索三昧だった。妊娠をしているときには、総蛋白とアルブミンの数値が低くなることも、コレステロールと中性脂肪の数値が高くなることも、わかった。だが、それが許容範囲なのかどうかわからない。結果を先生に見せてきいてみよう。ついでに、プレグナンシーヨガとマタニティエクササイズの許可証にサインをもらおう。ぱっと検査してもらって、ぱっとサインをもらって、ぱっと帰ろう。と思っていたけれど。わたしの順番がくるまでに2時間半待った。午後の診察は、タイミングがちょっとずれただけでも大幅に待つことになる。早く終わらせたければ、朝イチをねらったほうがいい。

「神戸さん、3番の診察室にお入りください」
部屋に入ると、長身で髪の長い女性の先生が座っていた。30代前半くらいだろうか。わたしの前に診察を受けていた妊婦さんがすぐに入院をすることに決まったようで、いそがしくやりとりしていた。そんなときに、ぱっと帰ろうとしているなんていったら、わがままだな。なのについ、いってしまった。
「2時間半もかかりましたよ」
「ごめんなさい、いますぐ診ますね」
先生はそういうと、超音波検査も内視鏡検査もていねいに診てくれた。きのうの結果については気にしなくていいとのこと。妊娠をすると、血液検査の数値がかわりやすいそうだ。ただ、血圧と体重には気をつけてください、とアドバイスされた。わたしは最高血圧がいつも100を切っているほどの低血圧でいちども血圧を気にしたことがなかったが、これからは急に上がることもあるという。体重は朝起きてすぐ、血圧は朝昼晩の1日3回、家で測ることをすすめられた。血圧計を買わないと。運動については、やってもいいとのこと。とうとう、オーケーが出た。サインもしてもらえる。ただし、日赤医療センターでの経過観察が必要になる。これからは大崎の婦人科ではなくこちらで妊娠検診を受けてください、というわけだ。それはわかるが、どうしよう。日赤医療センターだと平日のみの検診になる。だんなといっしょにモニターを見ることができなくなる。待ち時間が予測できないところも気になる。もういちど、なにを優先するのかを考えよう。そうすけが元気に生まれてくることがいちばんだ。